・・・

 お疲れモードの郷秋<Gauche>です。ティアゴ・モンテイロのマネをするわけではありませんが、5カ月間ノンストップの記録が止まる可能性、大です。何とか頑張ってはみますが、コメント・TBへのお返事が出来ないことがあるかも知れませんが、その時はごめんなさいです。眠いです。
・・・zzz・・・zzz・・・ムニャ
コメント ( 0 ) | Trackback (  )

コウノトリ、大空へ

 日曜日以降、国内では1971年に絶滅したコウノトリ(国の特別天然記念物)を人工飼育で繁殖させ、再び野生へ返すための「放鳥」が行われたという記事を新聞紙上あるいはネット上でご覧になられた方も多いことと思う。

 佐渡で行われているトキの人工飼育についてのニュースは時折目にすることがあるが、コウノトリの人工飼育・繁殖についてのニュースは余り見聞きしたことが無かった。関西圏ではそれなりの報道があったのだろうか。

 絶滅した鳥類を野生復帰させる試みは世界でも例がないというが、今回は兵庫県立コウノトリの郷公園(豊岡市)で飼育されている118羽のうち5羽(オス2羽、メス3羽)が放たれ、近いうちに2回目の放鳥も行われるという。放鳥された5羽は近親交配を避けるため血統も考慮して選ばれており、近年大陸から飛来して住みついている野生のオス1羽とのペアリングも期待されているという。

 野生生物が減少・絶滅するのは人間による乱獲だけではなく、都市化、農薬の使用などにより餌となる小動物の減少が大きな要因ともなっている。捕獲は法律で禁止することは出来ても、一度いなくなってしまった餌となる小動物を復活させることは、例えばコウノトリそのものを野生復帰させるのと同様に難しい問題だろう。

 餌となる小魚や蛙が住める環境を保つために田んぼや小川の保全、農薬を使田畑や森林を広い範囲で増やさなければならない。決められた飼育施設の中だけであれば比較的容易に達成することの出来る環境も、多数の農家や一般住民が住む地域全体でこれを整備することは、コウノトリの里を復活させたいという地元の人々の熱意なくしては至難のことだろう。

 今回放鳥されたコウノトリには背中には電波発信器が取り付けられ、人工衛星でその位置を確認できるシステムが用意されている。発信機はアンテナ付きで重さ80グラム。約1分ごとに発信する電波を850Km上空の気象衛星がキャッチしインターネット経由でその位置情報が提供されるという。

 人間が絶滅に至らしめた種を、人間がその英知を結集して蘇らせようという壮大な計画である。コウノトリの野生化にめどが立てば、その研究成果はおそらくはトキの野生化のためにも貴重なデータとなることだろう。大空を舞うコウノトリをぜひこの目で見てみたいものである。野生化計画の成功を願わずにはいられない。
 

 今日の1枚は、なるせの森から見たランドマーク・タワー。国際都市・横浜の象徴と黄金色に実った田んぼとの組み合わせがなんとも奇妙だけれどこれもまた、横浜なのです。
コメント ( 3 ) | Trackback (  )