F1 第17戦ブラジルGPを振り返る

 ライッコネンが粘りに粘った今年のチャンピョン争いも、シーズン当初の不振によるツケを最後まで引きずることになってしまった。絶対的な速さについてはマクラーレンMP4-20・メルセデスに分があることは衆目の一致するとこだが、レースは結果。ゴールしないことにはポイントに結びつかないのだ。

 フェラーリ/シューマッハの凋落、24歳アロンソとの25歳ライッコネンのチャンピョン争い、そしてF1史上最年少チャンピョンの誕生を見るにつけ、「世代交代」の4文字の重みが増す今シーズンである。さて、レース結果を見ておこう。

 <ブラジルGP決勝レースの結果>

 1位:J-P・モントーヤ / マクラーレン・メルセデス / Q2 / FL2
 2位:キミ・ライコネン / マクラーレ・メルセデス/ Q5 / FL1
 3位:フェルナンド・アロンソ / ルノー / Q1 / FL3
 4位:ミヒャル・シューマッハー / フェラーリ / Q7 / FL4
 5位:G-C・フィジケラ / ルノー / Q3 / FL5
 6位:ルーベンス・バリチェロ フェラーリ / Q10 / FL6
 7位:ジェンソン・バトン / BARホンダ / Q4 / FL10
 8位:ラルフ・シューマッハー / トヨタ / Q11 / FL9
 10位:佐藤琢磨 / BARホンダ / Q19 / FL14
 Q=予選順位 / FL=ファステスト・ラップ順位

 予選でミスをしても決勝レースではダントツの速さのマクラーレン、ライバルがしくじればポールも取れるが決勝ではマクラーレンには敵わないルノー、トヨタほどでは無いが予選の速さを決勝で発揮できないBRAホンダ、予選も決勝もぱっとしないがドライバーの腕でなんとかのフェラーリ、と言った図式が読み取れるだろう。

 琢磨の10位完走という結果を見ると、インテルラゴスでは1回ストップの作戦は必ずしも成功とはいえなかったようだ。そうは言っても、十分ではないにせよ鈴鹿での予選アタック順位を何とか確保できたことで良しとしなければならないだろう。

 ジョーダン改めミッドランド・レーシングとの接触が窺われる琢磨にとっては何よりも結果が欲しいところ。鈴鹿特製ターボの後押しも得て、何とか良い結果を残せるように願わずにはいられない。

 

今日の1枚は、18日に紹介した「現に証拠」の周りにたくさん咲いていた露草(ツユクサ)。

[ 撮影: すみよしの森 ]
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