F1 第15戦イタリアGPを振り返る

 一昨日に書いたことが現実になってしまった。

 一昨日には「アロンソに波乱でも起こらなければ」と書いたけれど、波乱が起こったのはライッコネンの方にであった。ライッコネンにとっての2005年はまさに波乱万丈のシーズンとなってしまった。

 勿論彼はこれまでと同様、残り4戦すべてにおいて勝つつもりで走り続けることであろうが、かつてのミヒャエルがそうであったように、アロンソがアクシデントにより残りレースの欠場を余儀なくされるようなことがない限り、10月16日にはF1史上最年少のチャンピョンが誕生することになるだろう。

 <イタリアGP決勝レースの結果>

 1位:ファン-パブロ・モントーヤ / マクラーレン・メルセデス / 予選1位
 2位:フェルナンド・アロンソ / ルノー / 予選2位
 3位:ジャンカルロ・フィジケラ / ルノー / 予選8位
 4位:キミ・ライッコネン / マクラーレン・メルセデス / 予選11位
 5位:ヤルノ・トゥルーリ / トヨタ / 予選5位
 6位:ラルフ・シューマッハ / トヨタ / 予選9位
 7位:アンソニー・ピッツォニア / ウイリアムズBMW / 予選16位
 8位:ジェンソン・バトン / BARホンダ / 予選3位

 モントーヤは終盤タイヤトラブルを抱えながらもそれまでに築いたマージンを上手く使ってポール to フィニッシュ。いつのまにやら随分とクレバーな走りをするようになったものだ。 

 ルノー。いっときにあったマクラーレンとのパフォーマンスの差を随分と詰めてきている印象を受けた。信頼性をベースに速さを身につけて来たルノーに対して、速さはあるものの未だに信頼性に関しては疑問符が付くマクラーレンと言う図式か。予選8位から気がつけば表彰台ゲットのフィジケラは母国GPでターボが効いたか。隠れファンの郷秋<Gauche>としては嬉しいぞ。フィジコ、おめでとう!

 ライッコネンについては書くまい。来年こそはキミがチャンピョンだ。

ウイリアムズの3rdドライバー、アンソニー・ピッツォニアはそのチャンスを存分に生かして存在をアピール。いったいいつの間にポイント圏内まで漕ぎ着けたのかブラウン管の上では知ることは出来なかったが、2006年シーズンのレースドライバーとしてのシートが少し近づいたことは確実だろう。

 さて、BARホンダだ。チーム戦略・戦術の下手さ加減を惜しげもなく披露するレースとなったな。何とも噛み合わないシーズンの噛み合わないレースであった。果たしで次戦に期待してよいものやら・・・。

 いつものようにレース中のラップタイムも確認しておこう。

 1位:キミ・ライッコネン/マクラーレン・メルセデス 1'21.504
 2位: ファン-パブロ・モントーヤ / マクラーレン・メルセデス 1'21.828
 3位:フェルナンド・アロンソ/ルノー 1'22.146
 4位:ジャン-カルロ・フィジケラ/ルノー 1'22.587
 5位:ヤルノ・トゥルーリ/トヨタ 1'22.831
 6位:アンソニー・ピッツォ二ア / ウイリアムズBMW 1'22.870
 7位:マーク・ウェバー / ウイリアムズBMW 1'22.935
 8位:ラルフ・シューマッハ / トヨタ1'23.076

 これ以降はバトンが9位、琢磨が10位、ミヒャエルは辛うじてレッドブルのクリスチャン・クリエンの前の13位だ。なお、ライッコネンが記録した370.1km/hの最高速はGP新記録、また44年振りだという出走20台すべてがフィニッシュの珍記録?も書き記しておいた方が良いだろう。

 さて、次戦はスパ・フランコルシャン。郷秋<Gauche>の好きなサーキットだ。ライッコネンとアロンソの一騎打ち、GP史上に残る名勝負を期待しよう。



今日の1枚は、夏の間中庭先を彩ってくれるベゴニア。
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