道路の日

 どういう訳があるのかは知らないけれど、今日、8月10日は「道路の日」なのだそうだ。だからなのだろ、今日の新聞にはなんと7ページもの「新しい道路を作って渋滞をなくそう」と言った趣旨の特集記事が掲載されていた。

 神奈川県域の地方紙だから、横横が2008年には終点の馬堀海岸まで開通するとか、首都高の横浜環状北線、相模縦貫道、第2東名建設促進と言った内容の記事である。郷秋<Gauche>としては総じて賛成ではあるが、そのために必要以上の環境破壊があっては困るという思いもあり、この手の報道を見るたびに逡巡する。

 たった一本の道路のために、横浜に残された貴重な自然、恩田の森が破壊されるのは困る。だけれど、新しい道路が出来れば利便性が上がり周辺の道路の渋滞が少なくなり、取り分けGo-Stopが少なくなれば大気汚染は多少なりとも改善される。「総論賛成、各論反対」の堂々巡りが始まる。

 さて、7ページもの特集記事で気になったことが一つ。道路完成予定(目標)が「12年」であったり「22年」であったりするのだが、これが紛らわしい。「12年」は、これから先のことであるから、当然2012年であると理解できるが、「22年」と来ると、悩むぞ。2022年だとすると16年も先の話だけれど、平成24年なら4年後だ。いったいどっちなのだ。

 7ページの特集記事のうち、「何年」という記載の無いページもあったけれど、「首都高速」が元ネタを提供したと思われる1ページのみが「平成」標記で、「東日本高速道路」他の記事数ページが「西暦」表示となっていた。和暦(元号)を使うか、西暦を使うかは、その方の価値観によって様々だとは思うけれど、同じ特集記事の中で混在しているというのはどんなものだろう。

 現在使われている元号は天皇が変わることに連動して新しくなるから、例えば昭和53年が今から何年前のことだったのかを知るためには、いくばくかの時間が必要である。さらには大正12年が今から何年前あったのかを知るためには調べるための時間が必要になるが、これが1978年と書かれていれば28年前のことであるし、1923年が今から83年前であることは瞬時に知ることが出来る。

 お役所の文書は、和暦である。郷秋<Gauche>は、自分が決めてよい場合には西暦で記載する。書式に「平成」と書いてあってもそれを消して西暦で標記することもある。時折指摘されることがあるが、和暦で書かなければならない合理的な理由がある場合を除いて、まず、西暦で通す。でも相手には強要しない。私が西暦を使いたいのと同じように、その方が元号を使いたい理由と信念をお持ちであるかも知れないから。

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