VHSの末路

 家庭用ビデオデッキの代名詞でもあったVHSの2005年の世界販売台数が1990年台代初頭の約6分の1の1000万台まで落ち込んでいるという。急速に普及するDVD、HDDレコーダーへと需要が移っているだめだが、中国をはじめとしたアジアのメーカーではいまだにVHSの需要があるようで、DVDとの複合機用に引き合いがあるのらしい。ただし、新規の開発は行わず、既存のユニットを組み込む形での利用らしい。

 この30年間の間に録画、販売された膨大な数のVHSテープ再生のために用いられるようである。VHSからDVDに焼き直すということなのだろうか。それにしてもこれだけ急速にテープからディスクに移行するとなると、今はまだあるVHSの需要もいつまで続くのか、いささか怪しげである。

 ソニーが主導するベータマックスとVHSの熾烈な規格争いをご存知の方は、今ではある年齢以上となってしまったことと思うが、ベータ方式末期にベータからVHSへとせっせとダビングをした経験をお持ちの方は少なくないかも知れにない。技術(画質)的にはS-VHSよりもEDベータの方が優れていたらしいが、ついには本流とはなれないまま姿を消すことになった。S-VHSへの転向を拒み最後のモデルとなったEDベータのデッキを複数台購入した人を知っているけれど、いまはどうしているのかしらん。

 12cmのディスクを使う録画方式もこれからどうなるのか。「このディスクにはこの映画が入っている」というのは実にわかりやすいが、iPOD世代には大容量のHDDに何百本もの映画が入っていても特に不都合は感じないのかも知れないし、それよりも見たい映画はオンディマンドで見られるようになり、個人がライブラリーを持つ必要もなくなってしますのかも知れないな。


 今日の1枚は、黄花コスモス(きばなこすもす)。ちょうど今が見頃のようです。黄色いコスモスという名前が付けられていますが、実際はオレンジ色ですね。本当に黄色いコスモスは別にあります。
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