教えてください

 実は、数日前から気になりだして、思い出すと気になって仕事も手につかないし夜も眠れないんです。笑われそうなので今まで黙っていたのですが、このままでは睡眠不足で倒れそうなので、恥を忍んで、お聞きしたいと思います。ご存知の方がいましたら、ぜひぜひ教えてください。

 実は、最近いくつかのメーカーが採用している、DSLR (Digital style Single Lens Reflex = デジタル方式一眼レフ)のダスト・リダクションシステムのことなんです。

 撮像体であるフィルムが常に動いて、(通常は)どんなに多くても36コマを撮り終えると新しいフィルト交換されてしまうフィルム方式の一眼レフと違い、DSLRは撮像体(素子)が固定されておりますので、レンズ交換の際にカメラ内部(主としてミラーボックス)に入り込んだゴミや、カメラ内部で発生したゴミ(注1)が撮像素子(実際にはその表面にあるローパスフィルター)に付着すると、いつまでも取れない状態となってしまいます。つまり、写真上(どんな絵柄の写真でも画面あるいはプリント上)の同じ位置にゴミが写ってしますことになります。

 これがDSLRでは結構大きな問題となります、私も時折ミラーをアップしてブロアーでゴミを吹き飛ばしたり、それでも取れないときにはサービスセンターにカメラを持っていって清掃してもらったりしているのです。プロ(注2)や、アマチュアでもヘビーユーザーになるとこれか結構面倒なものですので、気の利いたメーカーは撮像素子を超音波で振動させて付着したゴミを振るい落とす機構を開発し、搭載しているのです。これがDSLRのダスト・リダクションシステムです。

 問題は、振るい落したゴミがいったいどこに行ってしまうのか、ということなんです。いったんは振るい落としたゴミも、カメラ内部のとどまっている限りは、再びローパスフィルターに付着する可能性があります。一体全体、振るい落したゴミはどこに行くのでしょうか。カメラの外部に排出するためのファンがついていたり、電気掃除機のようなゴミパックが装着されていたりするのでしょうか。ファンの場合には逆にそこから内部にゴミが入るのではないかとか、ゴミパックの場合にはゴミがいっぱいになったときには逆流するんじゃないかと思うと心配で夜も眠れないのです。って、私のカメラにはそんなたいそうな装置がついているわけではないのですが・・・。

注1:レンズ交換をしなくてもカメラ内部でゴミが発生します。コンパクトタイプのカメラと違いSLRはシャッター幕やミラーといった可動部分があり、これが動くことにより微小な金属片や塗料のカケラが発生します。一部のメーカーがレンズ固定式のDSLRのメリットとしてローパスフィルターへのゴミ付着がないことをPRしていますが、どんなものでしょうか。
注2:プロが使うカメラと言えば、N社やC社のものというのが世界的な常識ですが、両社ともにダスト・リダクションシステムは採用せず(2006年8月19日現在)、一般ユーザー(標準ズームを付けたきりでレンズ交換の仕方を知らない方も少なくない?)が大多数と思われるO社やP社がこのシステムを導入しているのは興味深い。


 今日の1枚は、田んぼ。先日帰省した折に撮影したものです。実りの時を迎えた田んぼには稲穂が熟すいい匂いが満ちていました。手前の黄色の花は菊芋(キクイモ)。
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