老後の楽しみ

 11月30日にヘレス・サーキットで行われたテストでマクラーレンをドライブしたミカ・ハッキネンが、再度テスト走行したい、あるいはするのではないかという憶測が流れていたが、残念ながらヘレスでのテスト3日目となった8日にもミカが登場することはなかった。

 データ収集のためのテストとなれば、ある程度以上の速さを持つドライバーであれば、基本的には誰でも良いと言える訳だから今後もミカ登場の可能性がないわけではない。と思っていたら、ここに来て驚きのニュースが!

 トロ・ロッソのオーナーの一人であるゲルハルト・ベルガーが自身のチームのドライバーとしてミカにオファーを出しているというのである。確かに、先日FIAが発表したドライバーのリストによればトロ・ロッソのドライバーは2人とも未定となっていた。だからこそそんな憶測をよんだのだろう。

 2006年、レッド・ブルの2005年用シャーシでエントリーしたトロ・ロッソであったが、コスワースV10エンジンの使用が認められたために、当初の予想以上のリザルトで2006年を終了することができたが、トロ・ロッソは所詮は下位チーム。そのトロ・ロッソのシートにミカが収まる可能性があるのかないのかと言うことになるのだが、郷秋<Gauche>は「あるかもしれない」と読んでいる。

 なぜなら、ミカとしては、たとえテールエンダーであったとしても、再びF1で走る喜びを得られること。ミカのフィニッシュが常に最後尾であったとしても、それは彼の老後の楽しみであり、2年連続のワールドチャンピョンに名を汚すものではないと誰もが理解していること。そして、チームとしては、ビッグネームがフルシーズン参戦することにより大口のスポンサーを獲得できる可能性が高まることからである。

 F1の世界は海千山千、魑魅魍魎の世界であり、いつ何があっても不思議ではない。トロ・ロッソの2つのドライバーズシートが空席であることから沸きあがってきた噂ではあるけれど、面白じゃないか。なんなら、ミカとジャン・アレジのコンビってのはどうだ。チームの資金が途端に潤沢になり、兄貴チームを追い越すほどになるかも知れないぞ。

今日の1枚は、東京都下某所の石段に降り積もる落ち葉
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