唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋<Gauche>の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
画素数インフレ最終ラウンド?
郷秋<Gauche>にはまったく縁も無ければ興味もないのであるが、ある種のカメラ好きなら先刻ご存知のライカM8。このM8のインプレッションがなぜかクルマ雑誌のNAVI(2007年2月号、二玄社刊)に掲載されていた。インプレッションと言っても、コアなカメラ好きにはお話しにもならない程度のオチャラケものだけれど。ただ、この中で気になる一節があるのを郷秋<Gauche>は見逃さなかったぞ。
「ライカがデジタルを作ることにした理由のひとつは、もうこれ以上画素数が大きくなることは無いだろうとの観測?の結果だとする見方もある。つまりアマチュアが写真展で四つ切サイズ以上に伸ばすことは無いのである。」(ちなみにM8は1030万画素)
一体全体誰がそんな「見方」をしているのかについては言及されていないところが、この一文の肝なんだろな。多分、筆者の渡辺和博氏自身がそう思っているんだろう。でも、これは実に正しい見方なんじゃないか?ライカと言えば、50年前のM3を今でも使うことができるってのが売りのはず。それがだ、300万画素の頃にデジタル版を登場させて2年後に使い物にならなくなったのでは話にならないし、600万画素で登場させて2年後にはコンパクトタイプと比べて見劣りがするのでは困るだろ。
つまりだ、1030万画素あれば、5年後も10年後も、あるいは50年後も使える画素数である、ライカが判断したと言うことだ。勿論、ニコンとキヤノンのフラッグシップは遠からず2000万画素くらいになるかも知れないけれど、ふつ~のユーザーが使う分にはまさに四つ切サイズ以上に伸ばすことは無いんだから(もっと言えば一般的な個人用インクジェットプリンターは「A4≒六つ切りワイド」までだ)、1030万画素どころか600万画素で十分だと言うことだ。クルマで言えば、国産メーカーの「旧自主規制」280psがデジタルカメラの画素数1000万にあたると言ってもいいんじゃないかな。
そういう「見方」を、ホントに渡辺氏がしたのだとすれば、渡辺和博氏、なかなか鋭いではないかということになるし、誰かがそういっているのを聞きかじったのだとしても、「ピン」と来たのはたいしたものだぞ、渡辺氏。
というわけで、だからM8は「買い」だと郷秋<Gauche>が言いたいわけではなく、画素数をデジタル方式カメラの唯一の性能指標であるかのように考えるのはもう止めた方がいいんじゃない?という郷秋<Gauche>の意見なのである(度々度々書いている)。蛇足ながらもう一つ、多くの方が勘違いされているのは「重さ」のこと。もれもまたメーカーに責任があるのだけれど、軽ければ軽いほどよいという「神話」。軽いとブレるんです。だからカメラはある程度の重さがないとだめ。軽くていいのは持ち運びの時だけで、撮影する時にはある程度の重さがないとだめ。
頑張って軽く作るからブレちゃう。それじゃ「手振れ補正」付けようかって言うのは、クルマで言えば、「今度の新車、重たくなっちゃったからターボつけましょうか」みたいな話で、まったく本末転倒なんです。
今日の1枚は、冬でも青々とした竹林をバックにした柿の木。
「ライカがデジタルを作ることにした理由のひとつは、もうこれ以上画素数が大きくなることは無いだろうとの観測?の結果だとする見方もある。つまりアマチュアが写真展で四つ切サイズ以上に伸ばすことは無いのである。」(ちなみにM8は1030万画素)
一体全体誰がそんな「見方」をしているのかについては言及されていないところが、この一文の肝なんだろな。多分、筆者の渡辺和博氏自身がそう思っているんだろう。でも、これは実に正しい見方なんじゃないか?ライカと言えば、50年前のM3を今でも使うことができるってのが売りのはず。それがだ、300万画素の頃にデジタル版を登場させて2年後に使い物にならなくなったのでは話にならないし、600万画素で登場させて2年後にはコンパクトタイプと比べて見劣りがするのでは困るだろ。
つまりだ、1030万画素あれば、5年後も10年後も、あるいは50年後も使える画素数である、ライカが判断したと言うことだ。勿論、ニコンとキヤノンのフラッグシップは遠からず2000万画素くらいになるかも知れないけれど、ふつ~のユーザーが使う分にはまさに四つ切サイズ以上に伸ばすことは無いんだから(もっと言えば一般的な個人用インクジェットプリンターは「A4≒六つ切りワイド」までだ)、1030万画素どころか600万画素で十分だと言うことだ。クルマで言えば、国産メーカーの「旧自主規制」280psがデジタルカメラの画素数1000万にあたると言ってもいいんじゃないかな。
そういう「見方」を、ホントに渡辺氏がしたのだとすれば、渡辺和博氏、なかなか鋭いではないかということになるし、誰かがそういっているのを聞きかじったのだとしても、「ピン」と来たのはたいしたものだぞ、渡辺氏。
というわけで、だからM8は「買い」だと郷秋<Gauche>が言いたいわけではなく、画素数をデジタル方式カメラの唯一の性能指標であるかのように考えるのはもう止めた方がいいんじゃない?という郷秋<Gauche>の意見なのである(度々度々書いている)。蛇足ながらもう一つ、多くの方が勘違いされているのは「重さ」のこと。もれもまたメーカーに責任があるのだけれど、軽ければ軽いほどよいという「神話」。軽いとブレるんです。だからカメラはある程度の重さがないとだめ。軽くていいのは持ち運びの時だけで、撮影する時にはある程度の重さがないとだめ。
頑張って軽く作るからブレちゃう。それじゃ「手振れ補正」付けようかって言うのは、クルマで言えば、「今度の新車、重たくなっちゃったからターボつけましょうか」みたいな話で、まったく本末転倒なんです。
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