唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋<Gauche>の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
祝「考える人」創刊50号!
創刊以来愛読している新潮社の季刊誌「考える人」が、今日届いた2014年秋号がめでたく50号とのこと。季刊誌、つまり年4回発行の雑誌の第50号と云う事は、創刊以来12年6ヶ月が経過したと云う事である。
創刊以来度々blogにも取り上げてきた「考える人」。創刊当時は、駅前の大型書店では平済みにされ、でもしかし、次の号が間もなく出る時期になってもその高さは変らず、小規模書店では熱心な読者1、2名が購入してしまうと売り切れで手に入らない状況。まったくいつ休刊(と云う名の廃刊)になってもおかしくない状態であった。
そんな「考える人」が12年6ヶ月、第50号刊行とはまったく驚くに値する。読書離れ、本離れ、出版不況が叫ばれる今に至っても号を重ねていると云う事は、余程熱心な読者がいると云う事なのだろう。月刊誌ではなく季刊誌とし、時間と手間暇を惜しまない紙面づくりの勝利と云っても良いだろう。
いまや新潮社を代表する雑誌に成長した「考える人」だが、おそらく、利益はほとんど出ていないんじゃないかな。それでも頑張れるのは、数は多くなくとも良質な雑誌を待っている熱心な読者がいること、そしてその読者の期待を裏切ることは出来ないと云うスタッフの心意気があってこそなのだと思う。
郷秋<Gauche>も毎号楽しみに待っているから(定期購読)、是非とも100号目指して作り続けて欲しいものである。
追記:第50号には記念の付録としてベルリン・フィルメンバーの演奏による、ドヴォルザークの弦楽四重奏曲「アメリカ」、シェーンベルクの弦楽三重奏曲 op.45、12人のチェリストたちによる「荒城の月」{三枝成彰編曲}を収めたCDが付いてくる。これが付いて1,580円(税込特別価格)とはまったくお買い得である。
「恩田の森Now」
http://blog.goo.ne.jp/ondanomori/
4日に撮影しました写真を4点掲載いたしております。稲刈り時の森の様子をどうぞご覧ください。