庭の草たちと選択的除草

 実は、私は庭の草取り=雑草取りが好きです。好きなものですから、何やかにやと忙しい時に限ってついつい草取りがしたくなったりするので困ります。ちょっと雑草が目につくと取り始めてしまいます。何故庭の雑草取りが好きかと云うと、草取りをしている間は何も考えないからです。何も考えない、余計ないことを考えないでいられる時間だからです。だから忙しい時に限って草取りをしたくなるのかも知れません。

 でも、全く考えていないかと云うとそうではなく、取って良い草なのか残しておくべき草なのかを、実は考えながら草取りをしております。

 ネズミの額のような庭ですが、面白いことに家の東西南北で生えて来る草の種類が少しずつ違っています。もちろん場所をわきまえずに生えて来る図々しい雑草もありますが。一般的には雑草扱いでも我が家では大切にされている草もあるので、人には任すことができません。

 場所を問わず生えて来たらすぐに取らなければならない雑草がいくつかあります。タネツケバナ、ヤブカラシ、カタバミそしてドクダミ(これは少し惜しいので部分的に残す方策を検討中)です。我が家の庭から完全に駆逐したい雑草です。ついでナズナ、ホトケノザ、チチコグサ、ウラジロチチコグサ、オニタビラコ、ツメクサ,ハコベです。ただし、これを取ってしまうと土が露出してしまう場合にはしばらくそのままにしておき、花が咲いて種ができる前に蕾や花だけを取って次の年に増えないようにします。

 優遇されている草もあります。まず第一にシロツメクサとアカバナユウゲショウそしてツルヒメソバとヒルザキモモイロツキミソウです。ヒルザキモモイロツキミソウは種を買って来ましたが、それ以外は道端から取って来て庭に植えたものです。いずれもフツーは雑草扱いですが、我が家では大切に育てております。勝手に生えて来たものでは、ツユクサ、ノビル、ニワゼキショウ、ネジバナ、ハナニラ、アメリカフウロ、庭に置いてある蓮鉢(メダカのお家)から逃げ出したウォーターマッシュルーム(チドメグサの仲間らしい)は結構優遇されております。

 ハツユキカズラが庭の地面の結構広い部分カバーしていますが、これはどうやらつる性低木に分類される樹木らしいのですが、グランドカバーという意味では我が家では草と同じ扱いです。草の類ではニリンソウ、オオアマナ、シラン、スズランなどは他の草とは別扱いで大切にされております。元は鉢植えだった水仙やクリスマスローズもいつの間にか鉢から逃げ出しているものもありますが、これも雑草とは別扱いです。他に、カヤツリグサ科やイネ科と思しき草もいく種類か確認しておりますがこれは生えた場所により、取ったり残したりと都度判断しております。

 本当に狭い庭だというのに、こうして書き出してみると、名前がわかるものだけでも20種類以上の多種多様な草(畑で育てている野菜は除く)が生えています。生物多様性とはよく云ったものです。


 と云うわけで今日の一枚は、我が家の庭でもっとも優遇されているシロツメクサとアマバナユウゲショウ。

「恩田の森Now」 http://blog.goo.ne.jp/ondanomori に、ただいまは5月2日に撮影した写真を9点掲載いたしております。初夏へと移ろう森の様子をご覧いただければ幸いです。

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