キヤノンの銀塩カメラ、82年の歴史に幕

 昨日、Facebookに第一報を入れましたが、キヤノンが銀塩(フィルム)カメラEOS-1vの販売終了を告知いたしました。1936年に「ハンザ・キヤノン」を発売して以来の銀塩カメラの歴史に幕が下ろされます。

 ハンザ・キヤノンは現在のキヤノンの前身である精機光学研究所が製造した国産初のライカタイプのカメラです。当時の精機光学研究所が販売ルートを持っておらず近江屋写真用品に販売を委託したことからそのブランドであるハンザの名を冠しています。

 カメラにはもちろんレンズが必要なのですが、当時のキヤノンにはそのレンズを作る技術がなかったためにレンズとファインダーの製造を、当時は軍用測距儀などの光学兵器メーカーであった日本光学工業(現ニコン)に依頼してようやくハンザ・キヤノンを完成させることができたのでした。

写真はキヤノンのWebsiteより

 これがその証拠写真。レンズにNikkorと書かれているのがお判りいただけますでしょうか。

 EOS-1vの製造は、実は2010年に終了しておりこれまでその在庫のみが細々と販売継続さていたと云うのが実態のようです。EOS-1vの販売が終了したからと云って困る人がいるとは思えませんが、やはり最後まで残っていた機種が消えるのは寂しいものですね。

 でも大丈夫。NikonはいまだにF6とFM10の二機種の一眼レフを販売しておりますし、MFレンズも8本がラインナップされておりますので、用途にあった新品を購入することができます。ただし、F6はついこの間まではヨドバシのいくつかの店舗で在庫有となっておりましたが、現時点では店舗在庫は無く「お取り寄せ」表示となっておりますので遠からずEOS-1vと同じ道をたどることになるのでしょうね。

 そうは云ってもNikonの場合には一眼レフとそれ用のAF、MFレンズが大量に中古市場で流通しておりますので、当分心配をする必要はありません。これからフィルムで写真を撮ってみたい、楽しみたいと云う方はどうぞ安心してNikonをお選びになられてください。

「恩田の森Now」 http://blog.goo.ne.jp/ondanomori に、ただいまは5月18日に撮影した写真を6点掲載いたしております。初夏の森の様子をご覧いただければ幸いです。

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