弁護士太田宏美の公式ブログ

正しい裁判を得るために

原発の安全性についての疑問

2012年04月17日 | 政治、経済、社会問題

これはYOMIURI ONLINEからとってきたものです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

津波21mでも浜岡原発「安全」…運転停止なら

中部電力浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)を南海トラフの巨大地震で最大21メートルの津波が襲うとした内閣府の検討会の想定について、中部電力は16日、従来の対策で「安全を確保できる」との影響評価をまとめ、経済産業省原子力安全・保安院に報告した。

今回は、全原子炉が停止して燃料が冷えている現状で、東京電力福島第一原発事故を踏まえた高さ15メートルの津波対策でも、21メートルの津波に対応できるのか調べた。今後は内閣府から詳細なデータを入手して原子炉が動いている場合も評価し、年末に完工する海抜18メートルの防波壁のかさ上げも検討する。

報告によると、原子炉が停止した状態で、高さ21メートルの津波が襲った場合、冷却機能を失って燃料棒が水面に露出するまでに最短約6日の余裕があると試算。それまでに海抜25メートルの高台に置いた12台の可搬式ポンプで注水できるとした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

安全性についてこういう評価方法をしているのなら、到底信頼できません。
つまり前提は「全原子炉が停止して燃料が冷えている現状で」というものですが、
こういう前提を置くこと自体間違っています。

そもそも地震や津波はいつ起こるか全くわからないのです。
ですから、真面目に安全性について検討するならば、最低限
「稼働している状態」を前提とすべきです。
「原子炉が停止し冷えているとき」に地震・津波が起こるよりは
「稼働しているとき」に起こる確率の方がはるかに大きいはずです。
というよりは、「原子炉が停止し冷えているとき」に折よく地震や津波が
起こってくれるという確率はほとんど零ではないでしょうか。

このように自分に都合のいい前提を元にしても、ほとんどあり得ないような
都合のいい前提を元に、いくらシュミレーションをしても全く意味がないことは
誰にでもわかるはずです。

それよりも、どういう可能性の下で起こる確率が高いのかをまず検討して
そのうえで、確率の一番高い順に、危険性の高い順にそれぞれの安全性を
検討評価すべきです。それが常識です。

話がそれますが、今回の北朝鮮のミサイルの発射についてですが、
これは発射することは事前にわかっていたのです。数日間注視していたら
いいだけです。
準備のチャンスがあったにもかかわらず、実際に発表できたのは
40分以上も経ってからなのです。
アメリカは別にして韓国でも1,2秒後には失敗を確認していたのです。
そもそも、日本ではどこの組織が担当なのでしょうか?

そういうお粗末な政府です。
おそらく、あり得ないような想定をもとに準備をしていたからではないでしょうか。
つまり準備などしていないのです。
発射したらみえるだろう、わかるだろうくらいにしか考えていなかったのです。

私には、要は安全性について何の検討もしていないようにみえます。
それを、安全性について検討したなどと、臆面もなく公表する
神経がまったく理解できません。

また、集団自殺だなど、一体全体どういう発想なのかわかりませんが、
おおよそ常識外れの発言も聞こえてきます。
こういう「アジる」政治は、過去の亡霊です。

もうちょっとでいいから、真面目にやってほしいですね。
福島原発事故の経験が全く生かされていません。

   

       
今回はどのお花というわけではありません。かなり名前もおぼえました。
LAゆり、カーネーション、モカラ、ヒペリカム、アストロメリア、キバデマリです。
このうち、キバデマリ以外はこれまでにご紹介すみです。
キバデマリは名前のイメージとちがっています。後ろの4本の枝です。
葉っぱが黄色なので、この名前ということです。そういわれてみると
そういう感じです。