弁護士太田宏美の公式ブログ

正しい裁判を得るために

トランプ氏のイスラム教徒入国禁止の発言

2015年12月12日 | 日記

あっという間に1週間が過ぎました。

さて、アメリカでは共和党の候補、トランプ氏のイスラム教徒の
全面入国禁止をするとの発言をうけて、全米で大騒ぎです。ここをどうぞ。
ホワイトハウスはもとより、大物政治方たちもとんでもない発言ということで
大反対です。
つい最近、下院の議長になったばかりの共和党のライアン氏もわざわざ会見しています。
(それにしてもあのお髭は?)
党というよりは、そもそもアメリカ国家のよって立つところに反するというものです。
(宗教の自由)

個人的にみると、トランプ氏独特の表現の仕方ではないかと思うのですが、
政治は言葉の世界であり、舞台が大きくなればなるほど、「政治的公正
(POLITICAL CORRECTNESS)」が要求されるようになるので、
このような提案はとんでもないというわけです。

例によって、ピアースモーガン氏が分析しています。ここをどうぞ。
同意見です。要はオバマ大統領が実効性のある、あるいは国民を安心させるような
政策をとれないので、それに対する危機感だと思います。
確かにいちいち危機感を持っていたのでは政治家は勤まらないということかもしれません。
よく、政治家は面が厚くなきゃ勤まらないといいます。
でも、ここぞというときには、それでは困ります。

トランプ氏の言動は全く予想がつかないだけにこれからも騒動は収まりそうにありません。

トランプ氏ではヒラリーに勝てないという意見がありますが、私はどちらかというと
ヒラリーにとっては一番嫌な相手ではないかと思います。
トランプとヒラリーは同じ大金持ち世界で生きています。親しいようです。
大金持ちの特権的世界というのは庶民の倫理基準では判断できないものがあります。
本当のヒラリーの姿を身近にみているはずです。今でもチラチラとさせています。
いざとなれば爆弾を落とすのではないかと、ヒラリーは戦々恐々とするはずです。

アメリカの民主主義も制度疲労をきたしています。
世界全体が大きく変わっています。
アメリカの大統領選挙制度もあるいは、曲がり角にあるのかもしれないですね。

例によって注意深く観察するとしましょう。