弁護士太田宏美の公式ブログ

正しい裁判を得るために

トランプ氏のヒラリー攻撃

2016年01月09日 | 日記

トランプ氏は交渉の天才かもしれませんね。

相手の弱みを見つけるのがうまい、それを武器にするための調理が
うまい、使い方がうまい、と思う。

アメリカの選挙ではテレビ広告をするのが常道ですが、トランプ氏も
ようやく、本腰を入れ始めました。
ヒラリーにとって夫のビル・クリントンは最も有力な選挙戦の武器です。
そこで、このビデオです。
ここをどうぞ。

ビル・クリントンとモニカ・ルインスキーとのことは世界中で知らない
人はいないでしょう。
アンソニー・ウエイナーはヒラリーと余りにもクロースではないかと
いわれているフーマ・アバデイーンの夫です。ニューヨークの市長選に
立候補したときに、異常な性的趣向が暴露され、立候補を取り下げた
人物です。
ビル・コスビーは有名なコメディアンで、これまで約50名の女性が
レイプやわいせつ行為を受けたとして名乗りを上げていましたが、本人は
否定していました。ところが昨年のぎりぎりのところで、時効にかかっていない
1件について、刑事で起訴されたところです。なお、この件については民事は
示談が成立しているようですが、その時の本人のデポジションでの証言が
刑事事件を立件する重要な証拠になったようです。
「ビル」という名前といい、示談していることといい(ルインスキーとの
示談を連想する)、ビル・コスビーの使い方も面白いです。

ヒラリーが、一方では女性の権利擁護者だと主張したり、
ウーマンズ・カードを利用したなどといって相手を攻撃しながら、女性問題の
ある元大統領のビルの助けを求めるというのは自己矛盾だと思います。
(多分、トランプ氏は二人の人物と元大統領を重ねあわせているのです。)

感心しました。