今日は、もう、リビアで反体制派が首都トリポリのほとんどを制圧したと
のニュースです。
1月14日のチュニジア、2月11日のエジプトの政権崩壊に刺激され、
2月15日にベンガジで初めてデモがありました。
その後しばらくは反体制派の進撃が進んでいました。
特に3月19日にNATOの支援攻撃が始まり、チュニジアやエジプト同様
すぐにも、カダフィ退陣に追い込めるのではという勢いでしたが、
カダフィのなりふり構わぬ攻撃で、一進一退が続き、その間、
ヨルダンや最近ではシリアの方が一足先に民主化に進むのではという感じでしたが、
8月20日、首都トリポリに初めて攻撃を仕掛け、
あっという間にほとんどの部分を制圧したということです。
カダフィの行方は分からないということですが、2人の息子は既に反体制派に
身柄拘束されたということです。
オバマ大統領やキャメロン首相も改めて即時退陣要求をするなど
崩壊間際であることを認める発言をしています。
また、中国も事実上反体制派の動きを容認したということですので、
本当に崩壊はもう間違いはないのでしょう。
しかし、やはりカダフィが認めなければ、完全には終りません。
これまでのカダフィの行動をみていると、簡単には辞任せず、最後の最後まで
あがくのではないかという気がします。
(すぐに菅直人の居直りを連想します)
カダフィやその息子については、先週、判事ディードで見たばかりのICCで
裁判になる可能性が強いのです。既に逮捕状を発布しているということですので・・
ただ、エジプトを見ていると、新しい国造りは簡単ではありません。
しかしエジプトと違って戦いが長引いただけに、反体制派の国民評議会が支援国と
連携行動をとるなど、カダフィ後に向けた準備をすることができたようです。
リビアでカダフィ政権が終われば、アラブの民主化は一気に進むのではないでしょうか。
さて、日本も内向きでお仲間選挙だけをみるのではなく、世界の動きにも目を向けてほしいです。
リビアの今の状況について菅首相は何か発言ありましたか?
(小沢一郎氏の処分を見直す見直さないなどが真剣に論じられていること自体、
民主党の代表選はお仲間選挙であり、何の主義主張も信念もない、
自分たちだけのご都合主義だということをさらけ出しています。
そして、ちっとも恥ずかしいと思っていないことが、一番問題です。)