ギリシャの国民投票はさしあたりはなしとなったようです。
しかし、首相や内閣がどうなるかは、まだまだ不透明です。
本当の問題は、ギリシャ国民が緊縮財政や大幅なサービスの
カットに耐える決意があるかどうかです。
ユーロ圏に留まるつもりがあるのかと脅されれば、留まらない限り
即国家破綻は明らかですから、引っ込めるしかありません。
しかし、与野党の駆け引きを見ていると、国民に反対の強い
政策についての覚悟ができているようにはみえません。
破産を逃れるためのEUの支援はほしいものの、それと引き換えの
自助努力の部分については、覚悟のほどがみえません。
ドイツが支援するのは当たり前だという感じすらします。
パパンドレウは、荒っぽいやり方ですが、ギリシャ国民にその決意を
問うつもりだったのでしょう。
今回のギリシャのベイルアウト問題をみていると、世界の政治や経済は
力を背景にした脅し劇だということが良くわかります。
中国がEU支援に直ぐに応えないのも狙いは同じです。
ということでギリシャ問題、EUの経済問題はまだまだ解決にはほど
遠いです。
次に、判事の娘に対する暴行のユーチュブ問題です。
とうとう被害者の娘と元妻(母)が出てきました。テレビに出演です。
ある時期、日常的にこのようなことがあったようです。
暴力にはパターンがあるので、そろそろということで
ウエッブカメラを仕掛けたというのです。
発表の前には、ビデオがあることを判事に知らせたようですが、
「やってみたら」と挑発されというのです。
7年も経ってというのは、報復が怖く、自立するのを待っていたという
ことです。
家庭内ではなんだかわかりませんが(元妻が具体的には言わない)、
何らかの中毒、常習的行動があったということで、
家庭はうまくいっていなかったようです。
なお、時効の関係(5年)で7年前の暴力行為については刑事事件に
問われることはないようです。
判事本人はしつけだということで、反省はしていないようです。
たしかに躾と虐待との区別は難しいですが、ベルトで殴るなどは
行き過ぎだと思います。
日本でも親権に対する規制が厳しくなり、親権の一時停止の制度が創設
されました。
このケースの問題は、虐待を日常的にしていた(と思われる)本人が
判事としてそのような事件を担当していたことです。
こどものいうことはたとえ第三者の証言と一致していても、考慮する必要は
ないという判断をしていたということです。
虐待傾向をもつ判事がその職務にあたり偏向・偏見があったとしたら
大問題です。
これまでの担当事件の見直しということもあり得ると思います。
誰もが情報発信者になれる、あっという間に情報が世界を駆け巡る
インターネット、ソーシャルメディアの時代というのは、
不都合なものを隠す、仲間内だけにとどめておく、ことができなく
なったようです。
ライフスタイル、物の考え方が大きく変わったことを実感します。