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正しい裁判を得るために

シリア政府、反体制派に撤退の保証文書を要求

2012年04月09日 | 海外事情

シリア政府が約束した撤退期限の10日間際になって、
政府が反体制派に撤退の保証を書面で提出するよう
要求したということですが、
ここまで不信感が強いということでしょうか。

そもそも仲介役のアナン前国連事務総長を全く信用していない
ということでもあります。

しかし、反体制派が、はいそうですかと保証文書を提出するなど
あり得ないことです。
降伏文書を出させるようなものです。
そういうことが分かったうえで、公式に文書を要求するというのは
背後に何か狙いがあると見ざるをえません。

国際社会との約束の履行を引き延ばす時間稼ぎの口実狙いが一つ。
もう一つは、今後に向けて、これまでの行動の正当性の証拠づくり
が考えられます。
仲裁案を受理してから、政府軍の攻撃が激化しているのも、
政府軍が優位に立つためと思われます。
アナンの仲裁案は、さしあたり、アサドを追い出すことにはなっていないと
いうことです。
そうすると、これまでの反体制派の1年にわたる抵抗を無意味なものとする
つもりではないだろうか。

ヒラリー国務長官によると、アサド大統領は、
over-promising , under-delivering の常習者ということですから、
まだまだ何があるのか、わかりません。

それにしても、いろいろな国、指導者がいるものですね。

そとからみると、日本の国、日本の指導者はどのように見られているので
しょうか、ちょっと気になりました。


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