岐阜の住宅設計事務所の でいbyでい

岐阜の住宅屋 タマゴグミの日々の他愛もないことを綴ったブログです。

鉄骨の家の価値

2012-03-18 | 日記

昨日はリノベーションの相談を受けてきました。お宅にお邪魔したのですが、それはそれは立派な鉄骨造のお宅でした。

ちょっと専門的になりますが、鉄骨ラーメン造といって、数本の柱と梁のみで構造体を構成している家です。

 

タマゴグミは木造専門で行っていますが、木造信者ではありません(またお客様が減ったな・・・) いいものはいいという主義です。

重量鉄骨ラーメン造の家は、いいですよ。理由をちょっと説明しますと

鉄骨ラーメン構造のいいところは、もともと数少ない柱と梁で構成された建物ですので、間仕切りは基本自由。そして改装時も、どんな風にも間取りを変えることができます。これは大きな特徴で、将来的に改装するとき、また、他の方に渡すときでもその点は強い特徴です。

あえて欠点を挙げると、ちょっと揺れやすいことでしょうか。 もともと柱と梁だけでできた構造ですので仕方がないですね。

また、よく火事に弱いとかいわれますが、確かに鉄は500℃程度で強度が落ちだします。 しかし殆どの鉄骨作りが外部にALCなど燃えにくい外壁を使っていますし、内部もボートなどで囲んでいますので崩れてしまうという心配はないでしょう。

 

家の構造が、木がいいとか鉄筋がいいとかよく話題になりますが、すべてに長所短所があります。

その構造の持つ特性をまずきちっと理解することです。 その特性は、時には短所になったり長所になったりします。

たとえば鉄筋コンクリート。コンクリートは熱を溜め込む性格があります。冬の寒さ、夏の暑さを溜め込むと大きな欠点になります。しかし、冬に部屋内の暖かさ、夏にエアコンで冷やされた部屋内の冷たさを溜め込んでくれると、長所になります。

特性をよく知り、できる限り長所にまわしてやって、どうしても出てきてしまう短所はおおらかに認めてあげる。

そんな考え方ができたら、きっとよい構造の家に出会えるはずです。

 

そんなことを考え直させてくれた訪問でした。

 

さてさて、夜の事務所では

はい、新人島田君のトレーニングが行われています。今回は私が先に見本を見せたあとチャレンジしています。

ちなみに、回数は私が勝ちました。