今日はやっちゃったかなという反省をこめて、ブログを書いています。
タマゴグミというか 私のプラン作成(間取りづくり)は、お客さまの話を伺ってからはじめます。けど、その話の聞き方はまったくパターンにはまっていません。
いつも世間話に近い状態です。「お部屋がいくつほしいですか?」「どんなお部屋が好みですか?」とも聞きません。「リビングは何帖ほしいですか?」ということも聞きません。ただただ、生活についてダラダラと話し合っているだけです。
たまに脱線して、趣味の話になったりします。そして、よくあることが、私がぼ~っとして間を空けちゃって気まずくなることもあります。
最初のプランを作成するのに約2週間はかかります。それ以上の場合もあります。 この段階で去っていくお客様もいます。(自慢にもなりませんね・・・)
大体一日の業務が終わった夜8時ころから考え出します。1日目・2日目はまったく進みません。目の前の用紙には落書きがちょろっと。
きっと、それを見たうちの関係者は「あっ、また所長サボっている。」と思っているでしょう。
数日すると、急にプランが出てきます。 多分周りから見たら「なんや、一日でできるんなら早くやれよ。」と思われているかもしれません。
けど、残念ながら数日空白のときがないと、出てきません。 多分、その空白のときに頭の中で考えが発酵しているしているんだと思います。
そうです、頭の中には納豆菌がいて、納豆を作っているんです。(うそです)
しかし、それで終わりじゃありません。次は悩む時期に入ります。
鉛筆で落書きをした絵を見ながら「おいおい、本当にそれでいいんかよ!」と自問自答が始まります。
プランに正解なんてありません。 やり方なんていくらでもあります。 その中で選択するという行為をするのも設計の仕事です。
こんなとき、みのもんたさんが欲しいといつも思います。 うしろで
「はい! 消えた。」 とか 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・正解!」
なんていってもらえたら楽なんです。 1回1万円払ってもいいです。(多分そんな金額では来てくれないけど)
そんな感じで造ったプランで
こんなふうに家は建てられます。
これは先日建て方を行った物件です。
こうして形になったとき、ニヤニヤしながらぐるぐると現場の周りを歩きながらプロポーションなんかを確認します。
「抑えられた2階と、ちょっと高めの下屋、う~んいいね~」なんてつぶやきながら・・・ 周りから見ると変な人です。
家の設計って、すし屋に似ているかもしれません。
「大将、お勧めで」
と言われたとき、その人の好み、財布の中身、どんな立場で来ているか(接待、友人と、それとも・・・)そして、おなかの具合などを判断して、最適なものを出す。 店が勝手にお勧めにしているものを出すのは「今日、いいもの入っている?」と聞かれたときだけと心得て。
お客様としては、いい大将のいるすし屋を捜し求めることが重要なんですね。けど、これが大変なんですが・・
となんだか今日はダラダラと書いてみました。