まずは活動の様子を
3年ほど前に大垣市で全面改装(リノベーシ)したお宅へ不具合の手直しとデッキ作成のご相談に。
玄関部分をちょっと出して、ルーバーをつけるだけでこれだけ雰囲気が変わります。つたがはっていて良いですね。
お父様から受け継いだ家を間単に壊すわけにはいかないというお客様の強い思いで構造体と屋根だけを残して解体、基礎補強を行い、間取りも全面的に変えました。
このような大改装の場合、気を使うのは「性能がよくなる・強度が強くなる」ことから来る弊害です。
なんのこっちゃ? 弊害なんかあるの? と思われるでしょうか。
実は大ありなのです。
強度が高まるということは、今まで以上に柱に負担をかけたり梁に負担をかけます。もしかしたらそれが原因で柱や梁が折れちゃったりするかもしれません。だから、以前の柱に負担をかけないように、もしかけるとしたら、お手伝いの柱を一本入れてあげるようにと考えて行います。
性能もそうです。断熱補強も行ったのですが、全部しっかりやらないと弱い所、手を抜いたところに以前よりもひどい結露が起こります。そうなると、以前よりも寿命を縮めてしまう恐れがあるのです。
建築屋はそんなことを考えながら、改装しているのです。
今日は、先月お渡ししたお宅へ塗装の手直しなどで訪問しました。
風通しがよくて、エアコンを使うことが少ないとの感想を頂きました。
そうなんです、タマゴグミの家に住むとガマン強くなるのです。。。うそです。
部屋単位に2つ以上の開口、隅から隅まで通るようにつければ、ほらちゃんと風が通るのです。
何も難しいことをやっているわけじゃないんですね。
さて、本題です。
昨日、ヒアリングをしてきました。ヒアリングとは間取りを作る前にご家族のご希望を聞きだす作業です。
私のヒアリング方法は、とにかく思いついたことをどんどん話してもらいます。
よく、お客様から伺うのが、「この予算で、そんなこと不可能よね。」という言葉です。
いいんです。不可能なことは私は無視しますから・・・・・いやいや、無視しません。
20帖ほどのリビングがほしいわ。 中庭に池がほしい。 土間がずっと続いていて、そして趣味の部屋がほしい。
OKです。思いついたらいってください。遠慮は要りません。
私はその言葉から、お客様がどんな感じの空間を望んでいるんだろうかと想像します。
広い という言葉でも意味が深いのです。
物理的に広いのか、それとも視覚的? 嗅覚・・・・
そうしたらその広さを何かで代用できないだろうか?
ヒアリングでは、よくこんな言葉で質問します。
「家が出来たとしたら、そのお部屋で何をしているでしょうね? どんなふうに使いたいですかね?」
もっと具体的に
「日曜日の朝は、そのお部屋でどんなことをしていると思いますか?」
その答えから。お客様の本当の希望を探ります。
「あっ、そうか。遠くを見ながら家事をされたいんだ。」とか「気兼ねなく休める場所がほしいんだ」とかです。
そして、それらを予算内で出来る方法を考えます。
そんなかっこいいこと言っていても出来ないこともあるだろうと思いますか?
正解です!
出来ないときは、「すみません!!、このご希望は無理です・・・」と素直に謝ります。
そうです、私は岐阜県一 頭が低い建築士なのです!! (そんなこと自慢にならん)