GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

ごめんね青春 錦戸亮君の衣装は仕立て服?

2014-12-22 02:38:07 | MUSIC/TV/MOVIE

視聴率が取れなくても内容が充実してて面白いドラマはある。
その一つがTBSで放送されてたごめんね青春。
関ジャニ8の錦戸君主演のドラマ。
このドラマについては前にも書いたが、さすが宮藤官九郎の脚本。細部に小ネタが散りばめられてて、それでいて本筋はしっかり見せる。必要以上に話を広げない。普通の学園ドラマのような湿っぽさの話はほとんど無い(クドカン曰く、「日曜日にドロドロノ人間関係やギスギスした暗い内容のドラマは観たくないでしょう?」)

錦戸亮君の演技がいい。上手くなったなぁ(何故上から目線?)と思う。「ラストフレンズ」や「ちょんまげぷりん」の頃とは全然違う。
ドラマ開始直後は「主役はもう少し年配の役者を使えば小ネタももっと広げれたのに」って書いたけど、今考えると錦戸君で正解だ。クドカンの脚本は錦戸君をイメージして書かれたに違いないくらい、見事にハマってた。
満島ひかりさんの演技もウマすぎ。この人って表情を一瞬で変えられるんだね。喜怒哀楽だけでなく、戸惑いや恥じらいなんかもさりげなく一瞬で表現できる。これほどワンシーンの中でコロコロ豊かな表情変化が出来る女優ってそうそういない。
若村麻由美さんと上野樹里さんくらいか?久々に「女優」って感じた。

脇役もいいよね。生瀬勝久のおとぼけぶりも、斉藤由貴のリアルさも。
風間杜夫と平田満が双方のお父さん役で共演してるのもなんか微笑ましい。スナックで二人で飲んでるシーンを観て蒲田行進曲のその後って感じの錯覚になった。

あと、特筆すべきはこのドラマは衣装が凄い。衣装さん、スタイリストがかなりいいセンスと確かな仕事をする人だったのかな?
錦戸君って現代っ子の華奢な体型でどちらかと言えばなで肩。だから普通に既製のスーツとか着せると絶対ぶかぶか感がでちゃう。だからそれを上手くカバーするために教師役らしくブレザー+パンツのコーディネートにしてたんだけど、中にベストを着させてジャストサイズにしてた。
更に最終回ではスーツを着てたんだけど、このスーツ、しつらえたかのようなジャストサイズ。インナーのシャツもジャストサイズ。余程名の通った仕立屋さん(テーラー)の服なのかな?
満島ひかりのシスター服も普段着も、ジャストサイズだった。っていうか学生の学生服もほとんどジャストサイズ。ここ迄ピッタリ体型に合わせた服を着せてたドラマは最近では珍しい。スポンサーのアパレルメーカーの既製服を詰めたりして間に合わすのが多い中、衣装にこんだけ凝ってるのは珍しいな。
番組内で登場するキャラクター「みしまるくん」の着ぐるみ。この着ぐるみを着れるのは身長制限があるって話も途中であったから、衣装やスタイリストのところも妥協が無い事の暗示なのかな。

クロマニヨンズのマーシーの曲も疾走感あってハマってた。
とにかくスタッフ、キャスト、現場が一体になって作ったドラマって感じがひしひし伝わる。
こんな細部迄こだわったドラマが今後もっと出てきてほしいな。



今クールの面白かったドラマ1 素敵な選TAXI

2014-12-22 01:37:00 | MUSIC/TV/MOVIE
今クールの連続ドラマは秀作が多い。
最近のドラマは視聴率が取れないらしいが、今クールは内容が充実してて面白いドラマが多かった。

その一つがフジテレビ(関西テレビ)で放送されてた素敵な選TAXI
主演は竹野内豊、脚本はバカリズム
乗客自らが望む過去まで連れていくことができる選TAXI。運転手の竹野内豊が人生の選択の失敗に苦しむ乗客(毎回ゲスト主人公)を過去に運びもう一度リプレイする。よくあるタイムマシンものなんだけど、ナカリズムの脚本が見事。毎回「どう解決に向かわせるんだ?」と「なるほど!そうオチをつけたか!」と楽しんで観れた。タイムマシンに見えないタクシーを、竹野内豊があの手この手でそれっぽく見せようと毎回バージョンアップするのも面白かった。(又これが安っぽい日常品でなんとかしようとしてる所がリアルでいいんだ)。最終回で何故竹野内豊が選TAXIの運転手になったのかも明らかになるけど、これも辻褄が合ってて「なるほど!」って内容。
ゲストも豪華!小西真奈美、仲村トオル、中村俊介、吉田羊、栗山千明、貫地谷しほり・・・。古館任三郎と同じパターンだ。
その古畑シリーズの音楽を手がけた本間勇輔さんによるクラブJAZZ/ビッグバンドっぽい主題歌、劇中挿入音楽もすごく良い。

言わなきゃよかった失言。あのときあぁしとけばよかったなって悔やむ場面。あのときもう少し勇気があれば・・。
そんな些細な選択ミスもこのTAXIさえあればやり直せる。
是非実用化して欲しいな。

ちなみに放映時大阪堺筋辺りに走ってた番宣ラッピングタクシー。
一瞬、乗ろうかと思ってしまったよ。