GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

鯨、子供の頃の先入観

2016-02-11 01:46:13 | FOOD&DRINK
子供の頃に食べて「不味い」って思って食べず嫌いな食品が多々ある。
マーマレード。給食でこれが出ると嫌だった。パンが食べられなくて残した記憶多々あり。あの頃のマーマレードはほんと不味かった。
ジャムもそう。苺ジャムにしろ、林檎ジャムにしろビニールパックに貼ったあのジャムは一体何だったんだろう。ベクチン入れまくって固めたものだった気がする。
八宝菜。特に烏賊。ネチャネチャだった。寿司屋でタコは好きで食べてたが、烏賊は給食の先入観からか、大人になるまで食べなかった。
そして鯨の竜田揚げや甘露煮。筋ばかりでいつまでも噛み切れない。牛肉の代用だったんだろうが、苦手だった。

大人になってマーマレードやジャムが、こんなに美味しいと再発見。もちろん大量生産の大手メーカーのものではなく、良心的な作り方してるものに限りだけどね。
烏賊はスルメイカにしろアオリイカにしろ、新鮮なものは旨い。ネチャネチャどころかバキバキに硬いぜ。干してスルメにしても旨いし、肝と一緒に塩辛にしても旨い。あの八宝菜に入ってた烏賊は一体何だったんだろう。
鯨もそう。大人になってから土佐料理の店で鯨ベーコン食べてから180度見解が変わった。美味いぞ。囀りも尾の身も美味い。赤身の刺身は文句なしに美味い。給食で出てた鯨はどんな流通経路でどんな保存状態だったんだろうね。

鯨。反捕鯨団体とやらのおかげですっかり高級品になってしまったなぁ。
イルカを殺すな、クジラを殺すな。狂信的な奴らは日本の食文化、狩猟文化にまで口を出す。しかも腹たつのがこいつらのほとんどがアメリカ人だってことだ。ペリーが江戸時代に日本に国交解放を迫ったのはなぜだ?当時鯨の油で船を動かしてたから、小笠原沖での捕鯨をさせてくれってのも交渉内容のひつにあっただろ?しかも奴らは油を取るだけで肉は食わなく捨ててた。

人間はいろんなものを食う。
しかも国や民族によって千差万別。
牛や豚は食わないって人もいれば、牛や豚が大好きって人もいる。人の食文化、習慣が違うからってごちゃごちゃ言う方がおかしい。
日本では最近鳩や鹿、兎などは食べないが、フランス料理やジビエでは当たり前の食材だ。
韓国で「これはご馳走だ」って出されたのがバッタだった。日本でもイナゴの佃煮があるから別に驚かない。思った以上に美味かった。
蝦蛄だって海老だって見ようによっては不気味だ。ナマコやクラゲ、ホヤや亀の手なんて最初に食べた人は偉いな。蟹だってもし海蜘蛛って名前だったら食べたか?

ダチョウやエミューはオーストラリアでは当たり前に食うが日本では野生も放牧のダチョウなど縁がないから食わない。
海苔を食べるのだって日本人だけ。納豆や梅干しはたべれる外国人でも、何故あんな上あごに張り付くような黒いものを食べるのかわからんという人は多いらしい。アメリカでも寿司はブームだが海苔巻きは不評らしい。キャタピラロールなんかは裏巻きだものね。
沖縄ではエラブという海蛇を食べる。東北ではざざ虫とか鉢の子を食べる。考えたら蕗やワラビだゼンマイだって野草だって最初に食べた人は偉いなぁ。それで徐々にこうすればもっと美味しくなるって調理技術が進化して、今の食文化がある。

鯨もそう。
長年捕鯨を命がけでやってきたから、余すことなく喰らい尽くす。赤肉だけではなく皮も脂も腸も舌も。大阪ははりはり鍋を代表して、鯨食文化が進んでる。スーパーでも普通に鯨肉(残念ながら解凍品だが仕方がない)これを他国の病的な反捕鯨団体にケチつけられる筋合いはない。
和歌山や静岡ではいるかも食う。かわいそうとかいうのはお門違いだ。牛や鶏はかわいそうじゃないのか?
中国やチベット、タイ、ベトナムなど東南アジアでは犬を食べる。韓国も食べるし日本だって昭和初期までは食べてた。
タイではタガメとか昆虫を食べる。ベトナムではホビロンと言って孵化寸前の卵を食べる。

どうしても自分たちの食文化と違うと「野蛮だ」とか「何もそれを食べなくても他にもあるのに」とかいう輩がいる。
ほっといてくれ。
イワシクジラを生姜ニンニク醤油で食う。
この美味さを知らないで反捕鯨運動してるやつはバカだとしか思ってないから。
本来草だけで育つ牛にトウモロコシなどの穀物を与え、ビールを飲ませたりして脂肪分増やした牛肉よりはよっぽど健康的だよ。