食品偽装ってほんまなくならへんなぁ。
京都市南区の食肉加工会社「都ジャパン」。鳥取県産として出荷していた自社ブランド「大山都どり」の一部に、宮崎県産と鹿児島県産の若鶏(ブロイラー)を混ぜていた。偽装の映像を元社員が録画して告発。こりゃもうアウトだわな。
このメーカーは実際に大山都どり自体も扱ってたけど、仕入れ分だけじゃ足りないからってプロイラーのパッケージを変えて大山都どりとして高く売ってた。良心ってものがないのか、愛情がないのか、金だけが全てか。どうせ消費者にはワカらねぇだろうってな気持ちなんだろうなうな。
この鶏肉、俺の地元のスーパーでも扱ってた。日によって安かったりしたのはこのせいだったのか。値段の割にはあんまり美味しくないからたまにしか買わなかったが、腿はともかく手羽やズリもそれほど美味しくなかったな。
食品偽装がなくならない裏側には、日本人がブランドとかに弱いせいもあるし、国産崇拝、天然/自然信仰とかのせいもあると思う。
そりゃ、業者からしてみれば安くで売るより何らかの価値観つけて高額で売った方が潤うからね。ただし本物は希少だし、天然ものなんてそうそう手に入らない。したがって高額になる。それじゃぁ買わないって消費者が多すぎるのも悪い傾向だ。
美味しいものは高い。安全なものは高い。美味しくて安くて安全でって、消費者が無茶を強要するから、鶏肉だけじゃなく、豆腐や納豆、漬物梅干しに至るまで化学調味料まみれで、原産地、生産工程不明なものが出回る。
原材料の出所がはっきりしてて、調理方法がはっきりしてるものはブランド化され、高くなる。っていうより真っ当に造りゃ高くなるのよ。それだけ手間暇かかってるんだから。
だいたい鶏肉のことについてでも、消費者は知らなすぎる。
地鶏って一体どれくらいあるか知ってるか?値段は?今回みたいなブランド鶏、銘柄鶏ってどんなものだ?プロイラーはどうやって育ててる?
そんなことも知ろうともしないで、今回の事件のように発覚したら被害者ずらして「怖いですねぇ」「がっかりしました」とか言ってる。
成長ホルモンや抗生物質で育てられた鶏肉をナイアシン(ニコチン酸アミド)やチアミン、硝煙酸、リボフラビン、コーンスターチ、乳酸カルシウムなどでコーティングし、植物性ショートニングの油で揚げたチキンナゲットを食べてる人には文句を言う資格はないと思う。
地鶏は全国で45銘柄。名古屋コーチンや比内地鶏、薩摩地鶏なんかが有名ね。飼育期間は120日から150日。200日くらいのもある。それを平飼いや放し飼いで育ててる。一平方メートル当たり10羽までって決まりもある。
もともと鶏なんて放し飼いで育ててて、卵を産まなくなったら食用に回されてたものだ。だから昔は2-3年で締めてたが、それだと肉が固くなりすぎて美味しくない。だから150-200日くらいで出荷されてるんだろうね。(出汁をとるなら2年くらいの鳥の方が濃厚だ)
でもこれじゃぁ大量生産、大量消費に対応できない。そこで、プロイラーで飼育するってことが始まった。おかげで今では卵は安く買えるし、鶏肉だって手軽なお値段で買える。
でも、その現場は暗い厩舎で詰め込まれ、抗生物質入りの餌を与えられ、本当の太陽を見ないままに出荷される工場みたいなものだ。
飼育期間は40日。そりゃ味もペラッペラだし、何よりも安全かどうかが疑わしい。
で、生まれたのが銘柄鶏。
全国に120銘柄くらいある。飼育はプロイラーより長く(不明)平飼いや解放鶏舎で育てられてる。焼き鳥屋さんで地鶏って売られてるのは大概この銘柄鶏。味も地鶏とまではいかないがプロイラーよりはうまい。今回偽装された大山都どりもこの銘柄鶏だ。
以前、ちゃんと出どころ生産地、生産者、育成がはっきりした朝引き地鶏を扱う焼き鳥屋の、宣伝を受けてた時にそればっかり食べてたから、地鶏の味は知ってる。全国いろんな場所で接待された時も、やはりしっかりした鶏を出すところに連れてってもらったから、美味しい鶏はわかる。名古屋では毎回名古屋コーチンの味噌煮込みうどんや、手羽先を食べさせてもらった。だから鳥の味にはちょっとうるさい。本当に美味しい鶏は塩、胡椒、山椒だけで美味い。炭火で焼いた方がなおいい。
でもね、家庭で唐揚げにして食うならプロイラーの鶏でも全然OKだ。手羽先や手羽元に塩胡椒をたっぷり振ってグリルで焼いてもうまい。でもね、砂ずりや肝は抗生物質不使用の銘柄鶏のもの以外は怖くて食べれない。
幸い、近所にはスーパーが充実してて、更に鳥肉屋(大阪ではかしわやと呼ぶ)もあるから、安全で美味しい鶏は手に入るのよ。
食品偽装とか産地偽装とかは見破るのは大変だけど、美味しくて安全で出どころがしっかりしてるものはちょっと高くても当たり前と思ってくれたらいいんじゃないかな。
それを逆手にとって偽装するやつは、いつかバレる。そこまで消費者はバカじゃない。
今回、偽装してた会社都ジャパン。同社と関連会社を廃業し、幹部全員が辞任するらしい。久後社長は「お得意様や、消費者のみなさまに多大な迷惑と不安をかけた。大変申し訳ない」と陳謝した。これで済まされる問題なのか?
甘利元大臣がURからお金もらってようが、宮崎元議員が不倫してようが、丸山議員がオバマ大統領を黒人とか奴隷とか勘違いした発言しようが、俺たちの生活にはあまり関係ない話だが、食品偽装はダイレクトに関わってくる話だ。
賞味期限切れとか、海外輸入ものを混ぜてたとかと違うから、まだいいが、宮崎や鹿児島のプロイラー業者、そして大山どり生産業者にも謝ってほしいな。
ちなみに大山どりは地鶏です。
京都市南区の食肉加工会社「都ジャパン」。鳥取県産として出荷していた自社ブランド「大山都どり」の一部に、宮崎県産と鹿児島県産の若鶏(ブロイラー)を混ぜていた。偽装の映像を元社員が録画して告発。こりゃもうアウトだわな。
このメーカーは実際に大山都どり自体も扱ってたけど、仕入れ分だけじゃ足りないからってプロイラーのパッケージを変えて大山都どりとして高く売ってた。良心ってものがないのか、愛情がないのか、金だけが全てか。どうせ消費者にはワカらねぇだろうってな気持ちなんだろうなうな。
この鶏肉、俺の地元のスーパーでも扱ってた。日によって安かったりしたのはこのせいだったのか。値段の割にはあんまり美味しくないからたまにしか買わなかったが、腿はともかく手羽やズリもそれほど美味しくなかったな。
食品偽装がなくならない裏側には、日本人がブランドとかに弱いせいもあるし、国産崇拝、天然/自然信仰とかのせいもあると思う。
そりゃ、業者からしてみれば安くで売るより何らかの価値観つけて高額で売った方が潤うからね。ただし本物は希少だし、天然ものなんてそうそう手に入らない。したがって高額になる。それじゃぁ買わないって消費者が多すぎるのも悪い傾向だ。
美味しいものは高い。安全なものは高い。美味しくて安くて安全でって、消費者が無茶を強要するから、鶏肉だけじゃなく、豆腐や納豆、漬物梅干しに至るまで化学調味料まみれで、原産地、生産工程不明なものが出回る。
原材料の出所がはっきりしてて、調理方法がはっきりしてるものはブランド化され、高くなる。っていうより真っ当に造りゃ高くなるのよ。それだけ手間暇かかってるんだから。
だいたい鶏肉のことについてでも、消費者は知らなすぎる。
地鶏って一体どれくらいあるか知ってるか?値段は?今回みたいなブランド鶏、銘柄鶏ってどんなものだ?プロイラーはどうやって育ててる?
そんなことも知ろうともしないで、今回の事件のように発覚したら被害者ずらして「怖いですねぇ」「がっかりしました」とか言ってる。
成長ホルモンや抗生物質で育てられた鶏肉をナイアシン(ニコチン酸アミド)やチアミン、硝煙酸、リボフラビン、コーンスターチ、乳酸カルシウムなどでコーティングし、植物性ショートニングの油で揚げたチキンナゲットを食べてる人には文句を言う資格はないと思う。
地鶏は全国で45銘柄。名古屋コーチンや比内地鶏、薩摩地鶏なんかが有名ね。飼育期間は120日から150日。200日くらいのもある。それを平飼いや放し飼いで育ててる。一平方メートル当たり10羽までって決まりもある。
もともと鶏なんて放し飼いで育ててて、卵を産まなくなったら食用に回されてたものだ。だから昔は2-3年で締めてたが、それだと肉が固くなりすぎて美味しくない。だから150-200日くらいで出荷されてるんだろうね。(出汁をとるなら2年くらいの鳥の方が濃厚だ)
でもこれじゃぁ大量生産、大量消費に対応できない。そこで、プロイラーで飼育するってことが始まった。おかげで今では卵は安く買えるし、鶏肉だって手軽なお値段で買える。
でも、その現場は暗い厩舎で詰め込まれ、抗生物質入りの餌を与えられ、本当の太陽を見ないままに出荷される工場みたいなものだ。
飼育期間は40日。そりゃ味もペラッペラだし、何よりも安全かどうかが疑わしい。
で、生まれたのが銘柄鶏。
全国に120銘柄くらいある。飼育はプロイラーより長く(不明)平飼いや解放鶏舎で育てられてる。焼き鳥屋さんで地鶏って売られてるのは大概この銘柄鶏。味も地鶏とまではいかないがプロイラーよりはうまい。今回偽装された大山都どりもこの銘柄鶏だ。
以前、ちゃんと出どころ生産地、生産者、育成がはっきりした朝引き地鶏を扱う焼き鳥屋の、宣伝を受けてた時にそればっかり食べてたから、地鶏の味は知ってる。全国いろんな場所で接待された時も、やはりしっかりした鶏を出すところに連れてってもらったから、美味しい鶏はわかる。名古屋では毎回名古屋コーチンの味噌煮込みうどんや、手羽先を食べさせてもらった。だから鳥の味にはちょっとうるさい。本当に美味しい鶏は塩、胡椒、山椒だけで美味い。炭火で焼いた方がなおいい。
でもね、家庭で唐揚げにして食うならプロイラーの鶏でも全然OKだ。手羽先や手羽元に塩胡椒をたっぷり振ってグリルで焼いてもうまい。でもね、砂ずりや肝は抗生物質不使用の銘柄鶏のもの以外は怖くて食べれない。
幸い、近所にはスーパーが充実してて、更に鳥肉屋(大阪ではかしわやと呼ぶ)もあるから、安全で美味しい鶏は手に入るのよ。
食品偽装とか産地偽装とかは見破るのは大変だけど、美味しくて安全で出どころがしっかりしてるものはちょっと高くても当たり前と思ってくれたらいいんじゃないかな。
それを逆手にとって偽装するやつは、いつかバレる。そこまで消費者はバカじゃない。
今回、偽装してた会社都ジャパン。同社と関連会社を廃業し、幹部全員が辞任するらしい。久後社長は「お得意様や、消費者のみなさまに多大な迷惑と不安をかけた。大変申し訳ない」と陳謝した。これで済まされる問題なのか?
甘利元大臣がURからお金もらってようが、宮崎元議員が不倫してようが、丸山議員がオバマ大統領を黒人とか奴隷とか勘違いした発言しようが、俺たちの生活にはあまり関係ない話だが、食品偽装はダイレクトに関わってくる話だ。
賞味期限切れとか、海外輸入ものを混ぜてたとかと違うから、まだいいが、宮崎や鹿児島のプロイラー業者、そして大山どり生産業者にも謝ってほしいな。
ちなみに大山どりは地鶏です。