今回の新型コロナ騒ぎを見るにつけ、日本およびヨーロッパ、アメリカの政権担当者のレベルの低さをまじまじと感じる。
ヨーロッパやアメリカの新型コロナの水際対策の失敗は、中国に起きた医療体制の崩かいが中国の後進性によるもので、新型コロナは大したことがない、自分たちの医療体制は確固としたものだ、と思いこんでいたからだ、といえる。ところが、今、ヨーロッパやアメリカの政権担当者は、新型コロナが危険だと中国政府が言わなかった、と中国を非難している。それに煽られて、アメリカの地方都市で中国を非難するデモが起きている。
政権担当者が自分の責任をごまかすため、他国政府に責任を転嫁することは、やっていけない。世界には、いまだ、民族差別者がいる。それに火をつけることになる。トランプ大統領の発言で、どれだけ、アジア系市民が差別の対象になっていくだろうか。
安倍晋三首相は中国を批判していないから、イギリスやアメリカよりマシかもしれない。しかし、台湾や韓国とくらべて、新型コロナ対策にまずってきた。
政権が自民党がバカにしてきた韓国が、PCR検査を徹底して行い、新型コロナを抑え込んでいる。
日本の厚労省がクラスター班を編成して、集団感染(クラスター)対策を行ってきたが、集団感染をつぶすことができなかった。原因はなにかというと、感染者が見つかっても、無症状の濃厚接触者のPCR検査をしていないのである。自宅で2週間待機してくださいと口頭で伝えておしまいだったのである。これは、ヨーロッパやアメリカから帰国者の検疫にも言える。
日本の役所の問題は、間違いに気づいても、それを公表しないことだ。これは、上が下を罰すれば、上が責任を果たしたことになると考えるからだ。事実を明らかにし、行動を変えることが、責任をとることである。
日本では、政府がPCR検査を増やすと言いながら、この1か月増えていない。新型コロナの院内感染がおきるということは、新型コロナウイルス保菌者が、本人が感染者と知らず、外来に訪れたり、入院したり、することになるからだ。
日本医科歯科大や慶応大学の病院では、医療従事者や外来患者や入院患者のPCR検査を自前で始めた。
検体のPCR検査は機械ですることだから、どこでもできる。医学部のある大学病院なら、厚労省や保健所の手をかりずにPCR検査をして、自分で自分を防衛できるのだ。
無能な政府には頼れない。自助自力でいくしかない。しかし、なぜ、こんな無能な政府を入れ替えないのか。政府の役を果たしていないではないか。
きょう4月23日のテレビ報道によれば、入院患者全員にPCR検査を行ったところ、新型コロナ感染が事前にわかっていなかった患者の6%が、感染していたという。これだと、厚労省が発表としている公式感染率の約500倍になる。
厚労省のクラスター対策班の西浦博教授は、いろいろなシミュレーション結果を発表する。このままでは国民の80%が感染するとか、40万人が死亡するとか言う。しかし、ウイルス学者の岡田晴恵や共産党参院議員元医師の小池晃が問うように、西浦は自分の数理モデルやそのパラメータを公表していない。入力データである感染者数や死亡者数がオーダさえ怪しげなのに、そのシミュレーションは信頼できるのか。(「オーダ」とは「数字の桁」のことをいう科学用語である。)
政府が、5月6日に、緊急事態宣言を延長するか、外出自粛を延長するか、休業要請を強化するか、緩和するか、の判断をする信頼するデータを、新型コロナ対策専門会議はもちあわせていないのだ。
単に、政府や東京都は、自分の無力さをごまかすために、国民が自粛をまもらないからと国民のせいにするだけだ。メディアの一部が政府の強権的対応を求めているが、そんな問題ではない。科学にもとづく対策ができていないのが問題だ。
きょう、岡田晴恵は、西浦がシミュレーションの結果報告に「多かれ少なかれ」という言葉をつかったことに怒っていた。それは、科学者として使ってはいけない言葉だからだ。「多かれ少なかれ」は、「前の議論が意味なく、直観では」という言い方である。西浦の数理のモデルは嘘八百だったのか。
専門家会議が、たいした根拠もない話をもったいぶってしてきて、自分たちの誤りや無力さを認めないというのは、政府の太鼓たたきにすぎなかったということだ。
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これを書いている今も、「8割の外出自粛」をとテレビが意味もなく叫んでいる。国民が悪いのだと政府が責任を転嫁しているのを、テレビは助けている。
いっぽう、いまだに政府は必要な物資の確保に適切な行動がとれていない。
「あべのマスク」もお粗末である。清潔さに疑問のある不良品が出るとは、どこで生産されたものなのか。商社にマスクの購入を依頼するとは、政権担当者は何を考えているのか。新型コロナで売れ行きに困っている日本の製造メーカがいくらでもある。なぜ、日本メーカに仕事を与えないのか。マスク製造に経験がなくても「あべのマスク」よりマシなものを作るだろう。
医療現場で働く医師や看護士やその他の従事者の防具(マスク、ガウン、フェースシールド)などが、いまだに、不足している。
新型コロナは、もしかしたら、台湾や韓国が示すように、ちゃんとコントロールできるものだったかもしれない。この騒ぎは、政府がつくった不始末なのだ。
国民の自助自力に頼らざるをえないような、政府はいらない。新型コロナ騒ぎがおわったら現在の政権担当者を叩きだそう。自民党に政権担当能力はない。
[追記]
4月23日、長崎に停泊中のクルーズ船の乗員48人が新型コロナに感染していたという。これは、長崎市で新型コロナが蔓延してることを示していると思われる。多分歓楽街は新型コロナの巣になっているのだろう。
それらは今の人災に続き政府とか肩書だけの専門家たちが作った「人災」です。
本当に使えね~屑の集まりで国が本当につぶれそうです。その前に自身つぶれそうですがね。