悠山人の新古今

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146 こんなにも気持ちを

2006-01-19 00:00:00 | 新古今集

 長い詞書があって、百首受付の源家長へあてて、せめて後鳥羽院の目に触れさせてほしい、と詠ったもの。
 ひらかなy146:こんなにも きもちをこめて よむうたを
          とりあげみせて ささげてほしい
 ひらかなs1775:かきながす ことのはをだに しずむなよ
          みこをかくても やまかはのみず
【略注】○かき流す言の葉=「(葉を)掻く」「(言葉=和歌)を書く」。以下、作品
    全体が縁語・類語・掛詞で満たされ、その見本のようなもの。
    ○藤原行能(ゆきよし)=伊経の子。詠み上手、能筆。歌を後鳥羽院
    (上皇)に上げたところ、まもなく北面(ほくめん)、つまり上皇の御所
    担当高官とされたという。入集この一首。