2006-0310yms001
久しぶりと挨拶するのもそこそこに
明るい月はもう雲隠れ? 悠山人
○紫式部集、詠む。開詠。
○『紫式部集』とは=晩年の自選歌集、いわば和歌自分史である。.
○略注=何年ぶりかで幼友達に出会ったら、顔を確かめる間もなく、行ってしまった。「夜半の月」は、夜空の明るい月に、明るく弾むような気持ちで出会った友を掛ける。「めぐりあひ」も「月」の縁語。百人一首57番。
□紫001:めぐりあひて みしやそれとも わかぬまに
くもがくれにし よはのつきかな
□悠001:ひさしぶりと あいさつするのも そこそこに
あかるいつきは もうくもがくれ?
☆『紫式部集』の悠山人現代詠、開始!☆
『新古今和歌集』の現代詠もそうであったが、『紫式部集』の現代詠も、私の調査では、まだない。今回は、『源氏物語』中の和歌を取り上げるつもりだったが、公刊かと思われたので、『紫式部集』(紫集と略)を選んだ。ささやかながら、日本初の試みである。(二番手と判明した時点で中止予定)
紫集は全131首。前回同様、気負わないで詠むつもり。
依拠本としては、今のところ、山本利達・校注、新潮日本古典集成35『紫式部日記 紫式部集』1980/95(7刷)(新潮版と略)とし、辞典辞書類・インターネット資料などは、前回までと同様にする。表記・句切り書きとも依拠本を踏襲する。(最新情報・感想・意見などは、e-mail で)
☆『紫式部集』研究書☆
竹内美千代~紫式部集評釈~桜楓社~1970
南波浩~紫式部集の研究・校異篇・伝本研究篇~笠間書院~1972.09
南波浩~紫式部集~岩波文庫~1978
河内山清彦~紫式部集・紫式部日記の研究~桜楓社~1980.02
南波浩~紫式部集全評釈~笠間書院~1983.06
南波浩~紫式部集~笠間書院~1985
中野幸一~紫式部日記-付・紫式部集~武蔵野書院~2002
平安王朝クラブ(平王クと略)~紫式部・和歌~*
René Sieffert~Poèmes de Murasaki Shikibu~Presses Orientalistes de France~1985
www2u.biglobe.ne.jp/~heian/kenkyu/murasaki-sikibu/sikibu-shu.htm
*now streaming:Corelli - Pinnock - No. 3 in C minor - Vivace-Corelli - Concerti Grossi, Op. 6 [The English Concert, Pinnock]CD1*
http://220.95.210.103:8000
2006-0310yts
遠き日に遠きに撒きし火の種は
この日還りて民草を焼く 悠山人
○短歌写真、詠む。
○1945年3月10日、米軍機による東京大空襲。空の写真をレタッチ処理。Tokyo burning, attacked by USAF.
□とほきひに とほきにまきし ひのたねは
このひかへりて たみくさをやく
*now streaming:Bach - Prelude & Fugue XXII-The Well-Tempered Clavier Book I & II (Sviatoslav Richter) 2 of 4*
http://220.95.210.103:8000
遠き日に遠きに撒きし火の種は
この日還りて民草を焼く 悠山人
○短歌写真、詠む。
○1945年3月10日、米軍機による東京大空襲。空の写真をレタッチ処理。Tokyo burning, attacked by USAF.
□とほきひに とほきにまきし ひのたねは
このひかへりて たみくさをやく
*now streaming:Bach - Prelude & Fugue XXII-The Well-Tempered Clavier Book I & II (Sviatoslav Richter) 2 of 4*
http://220.95.210.103:8000