2007-0723-yts405
有明の土耳古の空に残れるは
何やら寂し臥待の月 悠山人
○短歌写真、詠む。
○アンカラ発イスタンブル行きの夜行寝台列車から、朝六時前の月を眺める。正論に、有明に臥待とは矛盾も甚だし。異論に、独り臥待し侭有明を迎へしならん。
□短写405 ありあけの トルコのそらに のこれるは
なにやらさびし ふしまちのつき
¶臥待(ふしまち)の月=十九夜の月。臥待月。寝待月。
【写真】時速80~90km(?)で走行中に、出来すぎた構図に驚いて撮影。「星に三日月」は、窓ガラスの印影。
ET44
2007-0721-yhs130
オリエント
急行まさしく
明けなんと 悠山人
○俳句写真、詠む。
○昔も今も、全くアナウンスも号笛もなしに発着する、オリエント急行(この名は、現在非常に広範に使われている)。誰もが、まずはアガサの掌に乗るポワロの気分になる。・・・が、ここでは、本来の語義、日が昇る「オリエンス」から着想。
□俳写130 オリエント きふかうまさしく あけなんと
【写真】アンカラからイスタンブルの車中で。
ET43