2007-0724-yts406
この海はその名もかたき大理石
なれば逢瀬もならぬべきかは 悠山人
○短歌写真、詠む。
○終着駅も間近。進行方向左側に、日の出前の静かな海が広がる。
□短写406 このうみは そのなもかたき だいりせき
なればあふせも ならぬべきかは
¶大理石=「海」と合わせて、マルマラ海(既出)。
¶かたき=大理石の「固さ」、逢瀬の「難さ」。
【写真】原画像も寝ぼけ色なので、空と海とに分けて、少し色調の補正をした。
ET46
2007-0724-yhs131
梅雨明けを
悠然待てる
小豆梨 悠山人
○俳句写真、詠む。
○小豆梨(あずきなし)は、薔薇科と。花が終わって、秋には結実。大半の児童・生徒は、夏休み。
□俳写131 つゆあけを いうぜんまてる あづきなし
【写真】自宅近くの公園で、一昨日の日曜日に。
title : Sorbus alnifolia
yyyy/mm : 2007/07
memo : Korean mountain ash。樹皮から直接に新葉が顔を出していた。俳句写真に同じ。
【埃土雑記】
5 榊 豪徳(77歳 晴耕雨読)
駄文を書いたところで、別に他人様の為になるわけでもないが、菊組の「最高齢者」だから是非にと、編集長直々の電話を頂いて、しぶしぶ承知した。確かに、埃及・土耳古を三週間もかけて、然もこの暑い時期に旅行するなんてのは、あまりまともな人間のすることじゃない。大抵は金も暇も持て余している人種だろう。勢い、高齢者が多くなるって寸法だ。一番心配なのが、健康問題だが、此頃の中高年ってのは、やれプールだ、ウォーキングだ、ゲートだ、少し洒落たところだと、テニスだ、ゴルフだ、社交ダンスだなんて、カタカナごとでおいそが氏ですわな。
それにそれ、元気余って、第二だか第三だかの青春とかで、男女関係も賑やかだ。お茶しましょ、なんて言っているうちは可愛いけれど、この節、何と刃傷沙汰まで報じられるとあれば、笑って済ませるってわけには、行きません。犯罪に数えられるようなことは、お互い願い下げだが、気持ちわくわくさせる程度なら、まあまあ大目に見ましょう・・・いや、見て貰いましょうか。かく申す私も、もう大分前に連合いに先立たれてしまって、普段は気楽を装っているものの、やっぱり心にぽっかり穴が空いているような次第。
さて、体調に話を戻すと、今回一番参ったのは、尾篭ながら「お下」の問題、有体に言えばトイレのことだな。今まであちらこちらと、気楽な海外旅行を幾つも経験しているが、こんなのは初めてだ。最初の三日ほどは、警戒していた埃及だが、何とか乗り切ったので、首尾上々と安心した。所が、敵はその油断を突いて急襲して来た。さあ、それからはもう、波状攻撃を躱す間もない。あとから聞いたら、埃及は検疫対象国だとか。
始めは、そのお年だから、と言われるのが面白くないので、黙っていたが、老若を問わずこの話題が蔓延し始めたので、妙に安心したものだ。若い頃から剣道で身を鍛えているし、最近では信心なしの参禅通いも真面目にやっているので、敵さんも慌しく退散したから、土耳古巡りは快調のペースで過ごせたのだが・・・。
それにしても、両国ともお下処理済紙は、絶対に落下物処理器内に落すな、とは修行よりも辛いことではあった。さらに、これは私ではなかったが、紙なしの処理個室に出くわした人の話も聞いた。まさに、神なし!
(これって、あちら版には、不穏当かもな。紙はなくとも、神の国やしな。)
=編集部注=相変わらずお口まで元気な榊さん。なお、薔薇組には、八十歳の方も。
ET45