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2006-0817-yms107
余所からのついでにちょっと寄りたいの?
そんな人には会えませんわね 悠山人
○紫式部集、詠む。
○詞書に、門の前を通りかかったから「君の(日中の)普段着のままの生活ぶりを見たいものだ」、と使いの者。返事は歌で、と。新潮版は「返しけり」、平王クは「返しやる」。用字・用語の使い方で微妙な差が出るが、この程度の異同は無数にある。いい加減な気持ちでちょっと立寄らせて、などという人(夫)に心を許す(機嫌を直す)ことはしないのです。平王ク歌番号113。
¶なほざりのたよりに=新潮版には一般的な解釈だけだが、平王クは「いい加減な気持ちで、ほかの女のところへ行くついでに、ちょっと」と、明示する。
□紫107:なほざりの たよりにとはむ ひとごとに
うちとけてしも みえじとぞおもふ
□悠107:よそからの ついでにちょっと よりたいの?
そんなひとには あえませんわね