八甲田山でスノーシューハイクを楽しみました。
(八甲田パーク スノーシューツアーに参加 :ガイド1名 参加者3名)
※文中、「」内はガイド氏の会話
八甲田ロープウェイ ゴンドラから撮影 ※曇ったガラス越しで見苦しい写真で済みません。
☆眺望はブナの樹氷
上昇する度、樹々の植生が変わっていくことが、そして積雪量の変化も如実に解りました。
稜線近くになると、林立したスノーモンスター群が一面に。
本日、残念ながら曇り吹雪で青空が望めませんでした。
ロープウェイ山頂駅
駅からすぐにスノーシューを履きました。
「スノーシューやスキーを履かない(ツボ足)と、いきなり胸くらいまで潜(もぐ)ってしまいます。」
とのこと。
ロープウェイ駅から外に出ると、見たことの無い世界でした。
白い惑星に下り立ったら、白いイエティがぞろぞろ歩いている・・そんな感じでした。
イエティの内訳は、アオモリトドマツ(オオシラビソ)の樹冠頂部の樹氷。
電波塔の凍ったもの。真ん中の丸いものはパラボナアンテナ
積雪・・・5mくらい?気温はマイナス15度。
ガイドさんが「モンスター、何に見えますか?想像力を働かせると、色々な物に見えますよ。」と。
私は寒さと吹雪でその様な余裕が無く、帰宅してからこの様な(目と口)いたずら描きをしてみましたが・・
ガイドさんは笑顔でしたが、私は凍てついた手が痛く・・
樹間の間を縫って歩くのは何とも不思議な体験でした。
軽くホワイトアウトぎみ、それが返って幻想的。
青空でないのが、本当に残念ですが・・晴れていたら壮観だったことでしょう・・
八甲田のモンスターは本当に巨大でした。
白い惑星を探索する人々
エイリアン
「この辺りから植生が変わって来たことが解りますか?アオモリトドマツから、ブナ林域
へ移行しました。」と説明がありました。
BC(バックカントリースキー/スノーボード)の人々が斜面を登って来ました。
1人は山スキー歩行、2人はボードを背負ってスノーシュー登行でした。
「BCボーダーの人達は、谷間に滑落して行った場合などに這い登って来る手段として、
スノーシューも装着しているのです、もちろん、登る為にも。」とのことでした。
八甲田は積雪が深く、スノーシューは遭難防止でもあるのですね。
アオモリトドマツ(オオシラビソ)
「もし冬に無雪の状態だったとしたら、この木は枯れてしまい、冬を越せません。
雪に覆われることが“冷凍保存”となり、木は守られます。
樹氷になることで、アオモリトドマツは水分を葉や枝木に保って生きていけるのです。」
・・丹内ガイドさんからお聴きした、とても心に残ったお話です。
握れないほどさらさらのパウダースノーは、きっと登るのは大変なラッセルでしょう、
下りもつい深雪に足を取られて転びまくりましたが・・・雪煙上げての駆け下りは楽しい限り。
ブナの間にダケカンバも目立ち始めました。
ずっとこの雪世界を歩いていたかったです。
段々、下って来てモノトーンの風景が見え出しました。
4時間ほどのスノーシューハイクは楽しいうち終わり。
途中からスキー場ゲレンデの外側に合流。
「ここのスキー場は音楽や放送は流していないのです。静かで良いでしょう?」
・・そう言えば、音楽も放送もまったく聴こえませんでした。
朝に集合した、ヒュッテぶなワールドへ到着。
丹内ガイドさん、ご一緒した神戸の坂本さんとご挨拶を交し、お別れしました。
☆本来、あと数人のご参加だったそうですが、飛行機の欠航、バスの渋滞で
キャンセルが相次ぎ、3人だけでした。
ロープウェイも昨日(8日)は強風で停止だったので、曇りでも無事に
ツアーが催行出来て良かったです。
*****
この後は、酸ヶ湯(すかゆ)温泉へバスで移動し、再び個人的雪山歩き。
温泉の裏から山へ登って、“適当に縦横無尽スノーシューハイク”をしました。
山の上から見下ろす酸ヶ湯温泉
「大岳コース」という古い標識が樹皮に埋まっていました。
この辺りで積雪4m位だそうです。
見上げる場所にスキーコースの標識板。
積雪量からすると、かなり高い位置。
ブナの成長が伺えました。
「大岳コース」の標識板
深い雪を思いっ切りラッセルしました。
思い残すこと無く、八甲田山の雪を身体で受けたかったからです。
時間の限り山を彷徨い、冷えた身体を酸ヶ湯温泉へ。
酸ヶ湯、仙人湯はとても良い温泉でした。芯から温まり、全身が硫黄(いおう)の匂いに染まり、
再びバスで青森駅へ・・
青森駅着。JRバスみずうみ号さん、お世話様でした。
2018.2.9(土)
△八甲田山でスノーシューハイク
行程:宿泊先ホテルー青森駅=(JRバス)=八甲田スキー場/ヒュッテぶなワールド/ロープウェイ駅=(八甲田ロープウェイ)=ロープウェイ頂上駅
ーピーク1326m地点ー(稜線でスノーシュー徘徊)-(斜面を下山)-ヒュッテぶなワールドへ下山
地図:昭文社 山と高原地図『八甲田・岩木山』
メンバー:八甲田スノーパーク 丹内ガイドさん 坂本さん(神戸市からご参加)、夫、自分
☆少人数のツアーとなりましたが、和気あいあいで初めての八甲田山の雪山を楽しみました。
ガイドの丹内さんは地元のボランティアガイドさん。八甲田山の自然について、短時間ながら
貴重なお話をたくさん聴くことが出来ました。大変有意義なスノーシューハイクでした。
本日のルートは積雪期限定のルートであり、無雪の時は樹々に覆われ、歩けないそうです。
またきっと冬の八甲田山へ、もちろん無雪の八甲田山にもぜひ、訪れたいと思いました。
今夜も夜の青森市街へ・・
宿泊のホテルは駅から近く、電車、バスのアクセスはもちろん、
夜遊びにも好アクセスでした。