北海道日高の平取にある二風谷で7月1日から4日まで開催されている「先住民族サミット」アイヌモシリ2008へ、一日だけサポーター(ボランティア)をしてきました。
川は川の姿へ
森は森の姿へ
人は人間らしく生きる場所へ
未来のための話し合いを
大地の上で
と、いうテーマのもと、研修会や発表を通じてサミットG8に対し、そのまとめを
サミット開催中に提言をするという、先住民にとって地球規模で開催されるのは初めてということでした。
なぜ行くことになったのか?それは、友人に誘われたから。
そして、アイヌ人にとって二風谷は聖地であるというので「一度は行ってみよう!」と思いました。
先住民族という、地球の歴史の人種の「血統・文化」を守っている方々が一同に集まるなんて「生涯にこんなことに出会うことはない」と気づき一路二風谷へ。
エコカーに乗り、函館から往復12時間。
ガソリン消費量は、1リットル27kmで走りました。
行って良かった二風谷。
いろんなドラマが待っていました。
二泊目に、一緒に調理のお手伝いをされていた方のご案内で、良い宿泊先をお世話してくださるというのでその方のご好意に甘え、二風谷に住まう家主の方にご挨拶をして・・・・?
びっくりというか・・・・まただ・・・というか・・
ありゃりゃりゃ・・という言葉が一番ぴったりの出来事。
顔を上げ、仏間に目をやると、そこの写真に写っていたのはアイヌ文学者であ
り、アイヌ文化の保存に尽力され、アイヌ語で国会質問をされた。
「故 萱野茂氏」の写真のあるご自宅でありました。
サミット初日、夕食のバイキングを作りながら、心ひそかに「おいしい味で、私のおもてなしのこころ」を届けたいと「2品」にチャレンジしたかいがありました。
先陣を切りながら、調理を一生懸命していた方が故萱野茂氏の奥様、レイコさんの身の回りの世話をしたり、萱野茂さんとも親交が深かった方であったとは、居間に入ってはじめて知ったことでした。
早速、仏壇に手を合わせながら・・・私は天から導かれているなあ・・・
と、感じながら、れいこ夫人の神々しいまでの「笑顔」に・・・二風谷へ来たのはこの方に逢えただけでも・・・すばらしい!と心の底から感謝しました。
夕食のバイキングの中でどれが一番美味しかったですか?
と、質問をすると「・・・・がとってとっても美味しくてびっくりしたのよ!」と言ってくださったのは、実は、私が担当させていただいたお料理でした。
「そうなの・・!」と目を輝かせながら、その美味しさを讃えて頂いたのは、行ったかいもお料理を創ったかいもありました。
今回の「先住民サミット」で、たった一食でも「あの二風谷で食べた必殺まぜごはんとキャベツの云々」は美味しかったね・・・と記憶の隅に残ってくださったら
こんなに嬉しいことはないものです。
ところで、話は戻り一日目に宿泊したところでは、原始的な生活に触れちゃいました。
朝起きて・・・「顔を洗いたいんですが・・・」とそこに住んでいる
アイヌ学校の生徒にたずねると「すぐそこに川がありますから・・・」との答え。
一晩だけ、まったく俗世界から隔離された感じのする宿泊施設。
川で顔を洗える川があるのは、さすが「二風谷」。
「あとで、公民館で洗おう・・」と思い、川で洗顔をしなかった私ですが、今となっては、すがすがしくてやさしい自然の懐を流れる川で「顔を洗えばよかった!」と反省しております。
二日目の寝床は、故萱野氏の仏壇から離れて2mのところ。
夜中じゅう・・寝返りばかり打っていた。
それは、仏壇のほうに身体を向ければ萱野氏の写真と並び・・・写真と目を合わせながら寝ることになる。
背中を向けると、その写真にお尻を向けることになる。のも・・まずい。
目を開けると萱野氏が笑っている写真と真正面。
そんな、律儀な寝返り感覚で夜が明けました。
夜食も朝食も自家栽培の野菜もたっぷりごちそうになり、一宿一飯のご恩に預かってしまいました。
レイコ夫人が放つ神々しさは、ことばで伝えるより、感じるものだとしか書けません。
おいとまする際、居間の窓を開けながら「また・・おいでね!まってるよ!」の笑顔には、参った。・・・・美なのだ。人間の究極の美しさが笑顔ににじみでている。
「萱野氏が生涯惚れぬいた女性だからね!」と、ここに連れて来てくれた方が教えてくれた。
この笑顔は、きっとアイヌの方にしかかもし出せない・・何か・・です。
このれいこ夫人をモデルにした歌が創りたくなりました。
故萱野茂氏を支え、アイヌの歴史をご夫婦で守り、育て、先住民族の誇りとあらゆる日本人の差別の逆風に立ち向かい、決して屈することをしなかった人生の気丈さは・・・・想像を絶することです。
そんなさまざまな艱難辛苦を二風谷の美しい緑の大地と、とうとうと流れていた沙流(葦)川が包み込んでくれていたのでしょうか。
萱野氏と超えてきた幾山河と二風谷。れいこさん。
大地に感謝するということさえ、まったく忘れていた私です。
今までの自分の価値観が、うすっぺらに見えてきます。
そういえば森の精でもある「木霊」こだまは、言霊とも呼ばれると書道の方に教えていただきました。
私にとって二風谷は、
今までで一番すがすがしい聖地を感じさせてくれるところとなりました。
木霊がいっぱいいたのかな。
そんな聖地を守り抜く萱野れいこさんの笑顔は、まるで天から降ってくる天使のように無垢そのものでした。この笑顔になるまでの道のり。
神々しい人というのは滅多におめにはかかれない。
私は、こんな女性に本物の人間の美しさを感じるのです。
帰り際、関さんという女性に「お世話になったのだから、ちゃんとお金を支払いたいのですが?」とそっとたずねたら・・
「なーに言ってるの!!そんなお金をもらったられいこさんに、怒られるからそんなことしないで!」と言われちゃいました。
ありがたいこころがけです。うれしいですね。
また、行きたいなー。れいこさんに逢いに。
川柳北海道ha 川柳北海道no川柳北海道ni川柳北海道ga
川は川の姿へ
森は森の姿へ
人は人間らしく生きる場所へ
未来のための話し合いを
大地の上で
と、いうテーマのもと、研修会や発表を通じてサミットG8に対し、そのまとめを
サミット開催中に提言をするという、先住民にとって地球規模で開催されるのは初めてということでした。
なぜ行くことになったのか?それは、友人に誘われたから。
そして、アイヌ人にとって二風谷は聖地であるというので「一度は行ってみよう!」と思いました。
先住民族という、地球の歴史の人種の「血統・文化」を守っている方々が一同に集まるなんて「生涯にこんなことに出会うことはない」と気づき一路二風谷へ。
エコカーに乗り、函館から往復12時間。
ガソリン消費量は、1リットル27kmで走りました。
行って良かった二風谷。
いろんなドラマが待っていました。
二泊目に、一緒に調理のお手伝いをされていた方のご案内で、良い宿泊先をお世話してくださるというのでその方のご好意に甘え、二風谷に住まう家主の方にご挨拶をして・・・・?
びっくりというか・・・・まただ・・・というか・・
ありゃりゃりゃ・・という言葉が一番ぴったりの出来事。
顔を上げ、仏間に目をやると、そこの写真に写っていたのはアイヌ文学者であ
り、アイヌ文化の保存に尽力され、アイヌ語で国会質問をされた。
「故 萱野茂氏」の写真のあるご自宅でありました。
サミット初日、夕食のバイキングを作りながら、心ひそかに「おいしい味で、私のおもてなしのこころ」を届けたいと「2品」にチャレンジしたかいがありました。
先陣を切りながら、調理を一生懸命していた方が故萱野茂氏の奥様、レイコさんの身の回りの世話をしたり、萱野茂さんとも親交が深かった方であったとは、居間に入ってはじめて知ったことでした。
早速、仏壇に手を合わせながら・・・私は天から導かれているなあ・・・
と、感じながら、れいこ夫人の神々しいまでの「笑顔」に・・・二風谷へ来たのはこの方に逢えただけでも・・・すばらしい!と心の底から感謝しました。
夕食のバイキングの中でどれが一番美味しかったですか?
と、質問をすると「・・・・がとってとっても美味しくてびっくりしたのよ!」と言ってくださったのは、実は、私が担当させていただいたお料理でした。
「そうなの・・!」と目を輝かせながら、その美味しさを讃えて頂いたのは、行ったかいもお料理を創ったかいもありました。
今回の「先住民サミット」で、たった一食でも「あの二風谷で食べた必殺まぜごはんとキャベツの云々」は美味しかったね・・・と記憶の隅に残ってくださったら
こんなに嬉しいことはないものです。
ところで、話は戻り一日目に宿泊したところでは、原始的な生活に触れちゃいました。
朝起きて・・・「顔を洗いたいんですが・・・」とそこに住んでいる
アイヌ学校の生徒にたずねると「すぐそこに川がありますから・・・」との答え。
一晩だけ、まったく俗世界から隔離された感じのする宿泊施設。
川で顔を洗える川があるのは、さすが「二風谷」。
「あとで、公民館で洗おう・・」と思い、川で洗顔をしなかった私ですが、今となっては、すがすがしくてやさしい自然の懐を流れる川で「顔を洗えばよかった!」と反省しております。
二日目の寝床は、故萱野氏の仏壇から離れて2mのところ。
夜中じゅう・・寝返りばかり打っていた。
それは、仏壇のほうに身体を向ければ萱野氏の写真と並び・・・写真と目を合わせながら寝ることになる。
背中を向けると、その写真にお尻を向けることになる。のも・・まずい。
目を開けると萱野氏が笑っている写真と真正面。
そんな、律儀な寝返り感覚で夜が明けました。
夜食も朝食も自家栽培の野菜もたっぷりごちそうになり、一宿一飯のご恩に預かってしまいました。
レイコ夫人が放つ神々しさは、ことばで伝えるより、感じるものだとしか書けません。
おいとまする際、居間の窓を開けながら「また・・おいでね!まってるよ!」の笑顔には、参った。・・・・美なのだ。人間の究極の美しさが笑顔ににじみでている。
「萱野氏が生涯惚れぬいた女性だからね!」と、ここに連れて来てくれた方が教えてくれた。
この笑顔は、きっとアイヌの方にしかかもし出せない・・何か・・です。
このれいこ夫人をモデルにした歌が創りたくなりました。
故萱野茂氏を支え、アイヌの歴史をご夫婦で守り、育て、先住民族の誇りとあらゆる日本人の差別の逆風に立ち向かい、決して屈することをしなかった人生の気丈さは・・・・想像を絶することです。
そんなさまざまな艱難辛苦を二風谷の美しい緑の大地と、とうとうと流れていた沙流(葦)川が包み込んでくれていたのでしょうか。
萱野氏と超えてきた幾山河と二風谷。れいこさん。
大地に感謝するということさえ、まったく忘れていた私です。
今までの自分の価値観が、うすっぺらに見えてきます。
そういえば森の精でもある「木霊」こだまは、言霊とも呼ばれると書道の方に教えていただきました。
私にとって二風谷は、
今までで一番すがすがしい聖地を感じさせてくれるところとなりました。
木霊がいっぱいいたのかな。
そんな聖地を守り抜く萱野れいこさんの笑顔は、まるで天から降ってくる天使のように無垢そのものでした。この笑顔になるまでの道のり。
神々しい人というのは滅多におめにはかかれない。
私は、こんな女性に本物の人間の美しさを感じるのです。
帰り際、関さんという女性に「お世話になったのだから、ちゃんとお金を支払いたいのですが?」とそっとたずねたら・・
「なーに言ってるの!!そんなお金をもらったられいこさんに、怒られるからそんなことしないで!」と言われちゃいました。
ありがたいこころがけです。うれしいですね。
また、行きたいなー。れいこさんに逢いに。
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