川柳・ボートっていいね!北海道散歩

川柳・政治・時事・エッセイ

AINU HISTORY・・・萱野茂メッセージ ④

2008年07月31日 | 川柳
萱野茂さんからのメッセージ
2003-09-30

「生物多様性シンポジウム」が27と28日に開催されました。
そのなかで、萱野茂さんがゲストスピーチしたのですが、そのときにも語られた内容の一部を、数年前に取材した記録から、以下に載録してみたいと思います。

    ●日本人が「サケを獲るな」と、アイヌ殺しの法律を制定した

 アイヌは長い歴史を通してサケを主食としてきたのですが、そこに日本人がアイヌに一言の挨拶もなしに雪崩のように押し寄せてきて、まずはアイヌ殺しの法律とも言える「サケを獲るな」の法律を制定した。

 それはもう130年も前のことですが、それがいまだに生きているんですよ。

 いま北海道で一年に獲れるサケの量は5200万から5300万匹なんですが、しかしアイヌが合法的に獲っていいとされているサケは、登別アイヌでなんと5匹だけです。

 一人に対してではありませんよ。登別全体でです。しかもラウォマプという仕掛けで獲ることとなっています。

      もう一つ、札幌アイヌは数年前までは20匹でした。

 5000万匹も獲れるサケなのに、アイヌにわざわざ書類を出させて許可をしているサケがたった五匹とは恥ずかしくないのでしょうか。しかしそれがいまのアイヌの置かれている現実の立場なんです。

 サケはアイヌ語でシペであって、シペというのは、シは本当に、エは食べる、ペはモノということで、早い話、主食を意味しています。

 だからアイヌにサケを獲るな、食うなということは、ある日突然言葉も風習も全く違う民族が日本列島にドカドカとやってきて、「お前たち、今日からコメを食ったら逮捕するぞ!」と日本人に対して言うようなものなんですよ。

 私は11年ほど前に、スウェーデンで開かれた会議に参加したことがあるんですが、そのときの会議のテーマというのは、世界中に散らばっている先住少数民族の民具の里帰りというものでした。つまり博物館に必要以上に置いてあるものは持ち主に返しましょうという趣旨の会議だったんです。

 そのときにいちばん印象に残ったことは、迎えに出てくれたサミーの人々の話でした。彼らはある工場の前にクルマを止めてこう言いました。

 「みなさん見て下さい。この工場の前には草が生えています。これは二ヶ月ほど前にチェルノブイリの原子力発電所の爆発事故によって汚染されました。見たところは色も形も変わってはいませんが、コケが汚染され、コケを食べたトナカイが汚染され、そのトナカイを食べるとわれわれもおかしくなるので、いま食べることが禁止されています」と。

                WEBより転載

   川柳っていいね!北海道散歩は只今、アイヌの歴史を散策中です。

○今朝の北海道新聞一面に「ユネスコ世界無形文化遺産」「アイヌ古式舞踊登録」 へ提案するという記事が載っていました。まだ正式ではありませんが、とても嬉 しいニュースです。

○最近、新聞紙上でアイヌの記事が多く掲載されています。
 きっと、私と同じように「少数民族サミット」で、「教えられることの多かっ  た」若い報道記者さん方の「思い」も盛り込まれていることでしょう。

○報道の原点とは何か?・・・の、無言の示唆がたくさんあったことでしょう!


   川柳も、17音字でアイヌと和人の融合の何が表現できるか
                    ・・・模索、思案中です。

          川柳北海道・川柳北海道・川柳北海道
コメント
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