ぶらっと 水戸

水戸の見て歩き

水戸の大黒

2023-09-08 18:06:31 | 水戸

 「常に狩衣(かりぎぬ)の如き服を着、帽を蒙(かぶ)り、左肩に袋を負ひ、右手に打出の小槌(うちでのこづち)を持(もち)て、米俵の上に居る所を画(えが)けり。或(あるい)は云(い)ふ、寺の厨(くりや 台所)に安置する形、大己貴(おおなむち 大国主命(おおくにぬしのみこと))の袋荷(ふくろかつぎ)となれる古式に似て、大国主のだいこくと音通ふより、此(この)神に縁ある鼠を書きそへて、一種の神としたり。」と、大言海の大黒天の解説(2)にあります。大国主命は鼠に助けられた話があるようですが、大黒天も、北方の神ということで、北は十二支で子(鼠)なので、鼠が神使といわれたようです。今回は、恵比寿と一対でない、大福だけの場合を探してみました。

 

鼠と大黒(水戸八幡宮 八幡町8-54)
 大国主命は、野焼けにあったときに、鼠が教えてくれた「内はほらほら、外はすぶすぶ」という言葉で、穴に入って助かったということです。水戸八幡では、正月にその年の十二支にあたる動物を社前に置くようですが、子年(ねどし ねずみ年)は、大黒といっしょに鼠をおくようです。写真で、大黒の前にあるしめ縄がかかったのが鼠です。

 

大黒像(國井建築作業場 内原町1230)
 2mはあろうかという、大きな金色の大黒像です。道を歩いていて、気がつくとびっくりします。

 

めん屋 大黒(姫子1-810-18)
 写真は、打ち出の小槌のかわりに、右手に箸、左手に丼を持った大黒です。昭和63年開業のラーメン店のようです。

 

大黒銭(銭谷稲荷神社 浜田町150)
 銭谷稲荷神社には、大黒銭を模した記念碑があります。  幕末に、銃砲製造と射撃場として那珂川河川敷に作られた神勢館と、江戸小梅の水戸藩下屋敷で、川崎八右衛門を中心に、鋳銭事業が短期間行われたそうです。そこでは、虎銭と大黒銭が正規の通貨ではなく、蒔き銭という名目で鋳造されたそうです。大黒銭や虎銭は数が少なかったようで、現在は希少な地方通貨とされて珍重されているようです。虎銭は、戦時中、たまよけとして、千人針に縫い込まれたそうです。

 

富貴蘭(水戸市植物公園 小吹町504)
 樹木に着生するフウランを富貴蘭(ふうきらん)というそうで、江戸時代以来珍重されてきた園芸植物でもあるようです。写真はその中の大黒仙という1品種のようで、白いきれいな花を咲かせるようです。

水戸の恵比寿大黒


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