28日の児童いじめ福岡地裁判決から。
(読売新聞から抜粋)教諭の男児いじめ、福岡市に賠償命令…PTSD認めず
福岡市西区の市立小学校で2003年、当時4年生だった男子児童が担任の男性教諭(49)から繰り返し差別発言やいじめを受け、心的外傷後ストレス障害(PTSD)になったとして、児童と両親が市と教諭を相手取り、総額約5780万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が28日、福岡地裁で開かれた。
野尻純夫裁判長は「体罰やいじめはあったが、PTSDは認められない」と述べ、市に対して、220万円の支払いを命じた。
判決によると、教諭は03年5月の家庭訪問で、児童の曽祖父が米国人だと母親から聞いて以来、児童に対し、「血が混ざっている」などと発言。授業終了後、10秒以内にランドセルに道具を片付けるよう強要し、できないと「アンパンマン」と両ほおを引っ張る体罰を加えるなどした。
野尻裁判長は「体罰、いじめというべきもので、教育現場で到底許容されず違法」と指摘した。
(朝日新聞では「外国人の血が混じっているのでけがれている」などの差別発言があったとされている)