SEIKOクォーツノーネーム?
”SEIKO”とメーカー名はあるのですが、機種名がありません。腕時計のジャンクの山から掘り出しました。どこのメーカーだか判らないクォーツ時計のジャンクの中で、キラッと光る時計が見えて、それがリューズにオニキスがはめ込まれたこのSEIKOクォーツでした。
オリスのスモールセコンドとほとんど同じ大きさです。牛革ベルトは劣化して硬くなっていましたが、SEIKOのオリジナルです。マー油を塗り込んだら、軟らかくなりました。古いものなので牛革でも風格があって、とても良い雰囲気です。見つけたときは汚れて白い粉を吹いていて、ほんと酷い状態でした。
ケースやベゼルに腐食が見られます。電池切れで止まっていました。裏蓋を開けると電池はSR621SWで、液漏れもなくきれいな状態でした。交換すると動き出しましたが、リュウズをしっかり押し込まないとストッパーがかかって止まってしまいます。巻き芯のはめ込みがズレているのかもしれません。
リュウズにはオニキスがはめ込まれています。たぶん初期のSEIKOスピリットだと思います。それとも中国でアッセンブルされたものか・・・?
風防はサファイアガラスだと思いますが、少しふくらみがあります。初期のものなのか、珍しいです。サファイアガラスの風防は平らなものよりは、すこし膨らんだものが私は好きです。
ケースの腐蝕部は、カシュー(油性塗料)をピンポイントで塗って、その上に金粉振りかけて補修してみようと思っています。金継の手法です。
ー追伸ー
どうも秒針が止まってしまうので、裏蓋を開けて巻き芯をいったん抜いて差し込みなおしました。特に差し込み具合が悪かったわけではないようなのですが。
その際、ムーブメントを確認したらSEIKOのオリジナルで初期のものでした。正真正銘、SEIKOのクォーツですw
巻き芯がきっちり挿入されたからなのでしょうか、その後は順調に動いてます。大丈夫そうです。
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