2018年「A&Kの菜園日記」ささげの莢(さや)出し
今年のささげ栽培は、「三尺ささげ」(昨年の自家採種)と「金時ささげ」(今年に野口種苗より購入)の2種類になりました。
「小豆は、煮ると皮が破れやすい(腹が切れる=切腹)のに対して、ささげは火を通しても破れにくいので、江戸期の武士の間では、赤飯に小豆の代わりとして使われるようになった。また、ささげ(大角豆)は長期間の保存が出来るのも特徴であった。
それぞれのささげの特徴として、「金時ささげ」はつるなしタイプで、乾燥種子を食用とする品種。支柱を不要とするため栽培・管理がしやすい。日照不足・肥料過多で蔓を出すことがあるが、伸びた蔓には実が付かないので、刈り取る必要がある。また、「三尺ささげ」は莢が45~60cmにもなり、次々に花が咲き収穫期の長い豊作系で、初心者に作りやすい。開花から収穫まで1週間ほど、採り遅れると ゛あっ ゛と言う間に硬くなる。若(早)採りすれば、柔らかく美味しいささげが収穫できます。尚、多肥にするとアブラムシが発生するので要注意」(トキタ種苗とウィキペディアを参照)
改めて手引書などを読み返すと、思い当たる事ばかりで、今更ながら「経験」の有難味が、思い起こされました。
「金時ささげ」の種は、DIYホームセンター・量販店には見当たらず、野口種苗研究所より、取り寄せました。4月30日(ポリポット12ヶに播種)、5月30日(「中の畑」へポット苗12ヶ定植)、ポリポット苗定植時徒長気味で、以後の生長が鈍かったので、6月17日(ポット苗定植畝に12ヶ直播き)の経過をたどりました。
「三尺ささげ」については、昨年自家採種したものを、絹さやえんどう撤去後の棚を流用して、6月4日に8ヶ所・直播きしました。
8月中旬には、両品種とも、7月から8月の猛暑日・酷暑日?の続く中、アフリカ原産という血筋通りの生長を見せ、収穫時期を無事に迎えました。
(「中の畑」三尺ささげ(棚) 金時ささげ(棚手前))
8月下旬、台風来襲の合間の数日にて収穫したそれぞれのささげを、乾燥ネットで乾燥、カラカラになったものを、各段ボール箱へ収納、まだまだ時期のある2回目の収穫に備えておりました。
(自宅乾燥ネット 金時ささげ(上段) 三尺ささげ(下段))
(段ボール箱へ収納の「金時ささげ」)
(段ボール箱へ収納の「三尺ささげ」)
9月2日 ささげの莢出し(脱穀) 11:30~13:30 15:00~18:00
朝食後、Kが騒ぎ出しました。「虫が湧いているんじゃない? ささげじゃない?」と言って、障子に向かって、2mmに満たない黒い羽虫を潰していました。猛暑日の炎天下で、完全にカラカラに乾かして、退治したと思っていましたが、まず三尺ささげの段ボール箱から2~3匹飛び立ち、箱底の奥でも数匹うごめいているようです。
早速、莢より豆の取り出し作業です。農家さんでは、専用の脱穀機を使って脱穀・選別を行っているようですが、素人では手作業に頼るのみです。手引書にもありましたが、ささげ栽培での一番の手間作業は、豆の取り出しである「脱穀」とのことです。
ただ黙々と莢を割って、ある程度選別も兼ねながら取り出していきます。不慣れな初めは、莢を上に向け、虫食いや腐れ・未成熟豆を確認しながら行っていましたが、割れた拍子に豆が飛び出し、飛散するばかりですので、取り敢えず割れ口を下に向け、取り出した後に選別することにしました。やはり、小さな幼虫がいる莢が、幾つかありました。2時間少しをかけて「三尺ささげ」の莢出しを完了です。
(「三尺ささげ」の莢出しの様子 A )
(9月2日 軒先で作業中 A )
同様に「金時ささげ」については、3時間少しで作業を完了しました。手先だけの作業ですが、狭い軒先で神経を集中しての莢出しは、終わってから、疲れが ゛ドッ ゛とやってきました。「歳が行ってから、集中する事があることは、゛呆け防止 ゛には必要よ!」と、Kが台所の方で ゛憎まれ口 ゛を、聞こえるように言っております。
本日の成果は、「三尺ささげ」220g、「金時ささげ」500gでしたが、選別後の歩留まり率? 95%程度は、初心者として確保したいところです。市場価格として、100g当たり400~500円の値段がついているものもあるようです。
(9月2日の成果「三尺ささげ」220g)
(9月2日の成果「金時ささげ」500g)
(形状の比較「金時ささげ」(左) 「三尺ささげ」(右))