「このあたりで捜しものをしているんだよ」
「どんなものを?」
「わからない」と私は正直に言った。
「たぶんドアみたいなものだと思うけど」
「でも一目見れば、その場でぱっとわかるはずなんだ。
ああ、そうだ、これが捜していたものだって。
たとえそれが雨傘であるにせよ、ドアであるにせよ、
ドーナッツであるにせよ」
「ふうん」と女の子は言った。
「おじさんはそれを長いあいだ捜しているの?」
「ずいぶん長く。君が生まれる前からずっと」
(『東京奇譚集』新潮社より
「どこであれそれが見つかりそうな場所で」村上春樹著)
この感覚よく分かります。
生まれてからずっと、捜し続けているんだけれど、
そしてこれからも捜し続けていくんだけれど、
それが何なのか自分で分かっていません。
「これか」と聞かれたら
「それではありません」とはっきり分かるのに。
奇妙な夢②・③
奇妙な夢④
求道すでに道である。
(『農民芸術概論要綱』の序論 宮沢賢治著)
「どんなものを?」
「わからない」と私は正直に言った。
「たぶんドアみたいなものだと思うけど」
「でも一目見れば、その場でぱっとわかるはずなんだ。
ああ、そうだ、これが捜していたものだって。
たとえそれが雨傘であるにせよ、ドアであるにせよ、
ドーナッツであるにせよ」
「ふうん」と女の子は言った。
「おじさんはそれを長いあいだ捜しているの?」
「ずいぶん長く。君が生まれる前からずっと」
(『東京奇譚集』新潮社より
「どこであれそれが見つかりそうな場所で」村上春樹著)
この感覚よく分かります。
生まれてからずっと、捜し続けているんだけれど、
そしてこれからも捜し続けていくんだけれど、
それが何なのか自分で分かっていません。
「これか」と聞かれたら
「それではありません」とはっきり分かるのに。
奇妙な夢②・③
奇妙な夢④
求道すでに道である。
(『農民芸術概論要綱』の序論 宮沢賢治著)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます