「(前略)でもくりかえすようだけれど、僕には僕の人生があるし、
好きなものもあれば嫌いなものもある。仕方ないじゃないか」
「でも人を傷つけるわ」と妹は言った。
「どうして努力しようとしないの?どうしてものごとの良い面を
見ようとしないの?どうして少くとも我慢しようとしないの?
どうして成長しないの?」
「成長してる」と僕は少し気持を傷つけられて言った。
「我慢もしてるし、ものごとの良い面だって見ている。
君と同じところを見てないだけの話だ」
(『ファミリー・アフェア』村上春樹著)
皆が同じところを見ているわけではない、ということを知っていれば
多少のことは我慢できそうである。
願わくは、いろんなところを見る努力をしたい。
好きなものもあれば嫌いなものもある。仕方ないじゃないか」
「でも人を傷つけるわ」と妹は言った。
「どうして努力しようとしないの?どうしてものごとの良い面を
見ようとしないの?どうして少くとも我慢しようとしないの?
どうして成長しないの?」
「成長してる」と僕は少し気持を傷つけられて言った。
「我慢もしてるし、ものごとの良い面だって見ている。
君と同じところを見てないだけの話だ」
(『ファミリー・アフェア』村上春樹著)
皆が同じところを見ているわけではない、ということを知っていれば
多少のことは我慢できそうである。
願わくは、いろんなところを見る努力をしたい。
誰だか、わかるかな?(^_^;
子供が小さい専業主婦は視野が狭くなりがちです(私だけかも)。
これから暖かくなるし、なるべく大~きく息をして、寛容になりたいわ・・・難しいかな(笑)
子供のいる親は、子のいない人よりも相手の立場にたってものを考えることができる云々・・・という内容の本が宮本輝であったような・・・。(今、手元にないので調べてまたブログに載せますね)
ってことで小さい子がいる親は空間的な視野はたしかに狭くなるかもしれないけど、内面的な視野はとても広いんじゃないかと思います。かやっくさんは努力しなくてもすでに寛容だってことです。
僕も「ファミリー・アフェア」大好きです。村上春樹の中で最も好きです。この絶妙なやりとり。そして、視点の違い。読み終わった後に素直な自分に戻れます。
tomonofuさんの記事にコメントしますね。