やっと『1Q84』を読んだ。
この本ではおそらく
「空気さなぎ」と「リトルピープル」とは何か、
が問題とされるだろう。
本の中で具体的には明示されていない。
でもヒントがちりばめられているので、自分なりの着地点はあった。
その内容は残念ながら自分にとって新しい発見ではなかったけれど、
故意に明示せず、自分の頭で考え出させるのが
この本の目的であると考えられるので(*注1
そういう意味では
ベストセラーになっていることは喜ばしいことだ。
それだけ多くの人が今のこの現実を
自分の頭で考え、判断するきっかけとなっているはずだから。
*注1
物語としてはとても面白くできているし、最後までぐいぐいと読者を
牽引していくのだが、空気さなぎとは何か、リトル・ピープルとは何
かということになると、我々は最後までミステリアスな疑問符のプー
ルの中に取り残されたままになる。あるいはそれこそが著者の意図し
たことなのかもしれないが、(後略)
(『1Q84』村上春樹著 新潮社)
この本ではおそらく
「空気さなぎ」と「リトルピープル」とは何か、
が問題とされるだろう。
本の中で具体的には明示されていない。
でもヒントがちりばめられているので、自分なりの着地点はあった。
その内容は残念ながら自分にとって新しい発見ではなかったけれど、
故意に明示せず、自分の頭で考え出させるのが
この本の目的であると考えられるので(*注1
そういう意味では
ベストセラーになっていることは喜ばしいことだ。
それだけ多くの人が今のこの現実を
自分の頭で考え、判断するきっかけとなっているはずだから。
*注1
物語としてはとても面白くできているし、最後までぐいぐいと読者を
牽引していくのだが、空気さなぎとは何か、リトル・ピープルとは何
かということになると、我々は最後までミステリアスな疑問符のプー
ルの中に取り残されたままになる。あるいはそれこそが著者の意図し
たことなのかもしれないが、(後略)
(『1Q84』村上春樹著 新潮社)
て、次の記事に書こうかなw
毎日どこかの頁を開いて読みたくなるような本ではない、というのが率直な感想ですが、
私には「羊…」や「世界の終り…」やらが随所に感じられて、
最近の春樹作品の中では親しめるものでしたよ。
リトル・ピープルについて、ハルキさんがこう語っていました。
「『1Q84』の世界というのは、言うなればリトル・ピープルが地下から這い出している世界なんです。リトル・ピープルが何かというのは、僕自身うまく説明できないんだけど、原始的な世界、地下からの世界のメッセンジャーだというふうに漠然と考えてもらえるとわかりやすいかもしれない」 (『考える人』(新潮社)2010年夏号 「村上春樹ロングインタビュー」より)
僕はゆうべ「Book1」を読み終えたとこです。
book3の読後は「1Q84」に対して気分がいまいち盛り上がらなかったのですが……
メッセンジャーねぇ…
原始的とか地下とかいうのは
「無意識」のことを指すのかなぁ「(゜~゜o)