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オオキンケイギクは特定外来生物です

2015年06月09日 21時10分33秒 | 自然観察
今朝のNHKニュース「おはよう日本」の「まちかど情報室」のコーナーで、驚きの映像が流れました。
今日は「草花を楽しもう」というテーマ。これを使うと、かわいい草花をきれいに飾れるんですのよ~って感じで草花を生ける花器が紹介されていのですが、それに生けられている黄色い花は、明らかにオオキンケイギク!
オオキンケイギクは外来生物法に基づく特定外来生物に指定されており、栽培や移動が禁じられています。その規制は、生体まるごとだけでなく、種子や器官も移動等が禁止されていますので、オオキンケイギクを野外から摘んでくるのは、法律違反であり、天下のNHKが違法行為に加担しているとは何事ぞ! と思った次第。

しかし、よく調べてみると、オオキンケイギクの法律の適用範囲は種子と根であり、切り花の状態での移動(種子が付いていない場合)は、法律違反ではないことが分かりました。今朝の「まちかど情報室」では、切り花の状態でしたので、法的には問題なしということです。とはいうものの、生態系に悪影響を及ぼす特定外来生物をNHKが、きれいな草花として映していたのは、好ましいことではないと思います。





この時期、道端や原っぱ、公園の片隅、河原、民家の庭先などでオオキンケイギクの花をよく見かけます。
オオキンケイギクが特定外来生物に指定されていることはあまり知られていないので、道端や公園などでは他の雑草が除草されても、花がきれいなオオキンケイギクは刈られずに残されていることが多いようです。

最近、「生物多様性」という言葉も、けっこう知られるようになってきたと思っていたのですが、まだまだ一般的にはなっていないようです。多くの人たちに生物多様性保全に興味をもってもらうには、どうすればよいのかなぁ・・・。
まぁ、せめて特定外来生物については国も地方自治体も、もう少しPRに力を入れた方が良いと思います。大手の新聞社も社会面にアイドルグループのなんとか選挙の記事を載せるスペースがあるなら、生き物関連記事を掲載して欲しい。



外来生物対策-オオキンケイギクについて 環境省九州地方環境事務所

外来生物法 環境省

生物多様性国家戦略 環境省