各地からソメイヨシノ開花の便りが届いていますが、前橋でも昨日、気象台が開花を発表しました。
1953年の統計開始以降、2002年の3月20日に次いで2番目に早い開花だそうです。
咲き始めたソメイヨシノは、ちょっと置いておいて、今日はすでに見頃を迎えている
岩宿の里(みどり市)のカタクリを観てきました。
日本の旧石器時代の存在を証明した
「岩宿遺跡」を知らない人はいないと思いますが、岩宿遺跡の一部である稲荷山にカタクリの群生地があり、例年、3月下旬から4月初めに紫色の可憐な花を咲かせます。
カタクリ
ユリ科カタクリ属の多年草
春、まだ葉が茂らない明るい雑木林の林床に姿を現したカタクリは紫色の可憐な花を咲かせます。そして木々の葉が茂る夏には姿を消してしまいます。
このように雑木林(落葉広葉樹林)の光環境に適応した生活史をもつ植物をスプリングエフェメラル(春の儚いもの)と呼びます。
カタクリの種子にはアリが好むエライオソームという物質が含まれ、アリが種子を巣へ運び込むことによって分散されます。
カタクリ群生地でいっしょに見られる花
アズマイチゲ
キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草
アマナ
ユリ科アマナ属の多年草
アズマイチゲもアマナもカタクリと同じような生活をするスプリングエフェメラルの仲間です
カタクリさくらまつり みどり市観光ガイド