午前中、富士見町の小さな雑木林の林縁で虫を探しながらぶらぶらと散歩。
「林縁(りんえん)」とは林と開けた場所の境目にあたるエコトーン(移行帯)で、動植物の種類が豊富で、特に昆虫が多くみられる場所です。
コミスジ Neptis sappho
ヒメジャノメ Mycalesis gotama
明るい林に多い蝶。人家周辺でもよく見られます。
オオチャバネセセリ Polytremis pellucida
前橋の郊外では比較的多くみられる蝶ですが、地域によっては数が減り、千葉県や高知県、長崎県などでは、絶滅危惧種になっています。
イチモンジセセリ Parnara guttata
キマダラセセリ Potanthus flavus
名前のとおり、茶褐色と黄色の粗いまだら模様が特徴。
ツクツクボウシ Meimuna opalifera
八丈島に生息するセミはツクツクボウシだけだそうです。
ベッコウハゴロモ Ricania japonica
立派な翅を持っているくせに、飛ばない。と言うか、ぴょーんと跳ぶのである。飛び立つだろうと思っていると、想定外の動きに驚きます。
オオカマキリ Tenodera aridifolia
オンブバッタ Atractomorpha lata
ウマオイ(ハヤシノウマオイ)
現在、ウマオイは、
ハヤシノウマオイ Hexacentrus japonicusと、
ハタケノウマオイ Hexacentrus unicolor に分けれています。両者は外見では見分けれませんが、生息場所と鳴き声が異なります。
ハヤシノウマオイは、林や灌木交じりの草地などに棲み、鳴き声は「スィーーッチョン、スィーーッチョン」。
ハタケノウマオイは河原などの明るい草地に生息し、「シィチョ、シィチョ、シィチョ」と短く忙しなく鳴きます。
私が昔から聞きなれているのはハヤシノウマオイの声で、ハタケノウマオイの声を聞いた記憶はありませんが、気付いていないだけなのかも知れません。
クサキリ Homorocoryphus lineosus
クビキリギスによく似ていますが、クサキリほど頭が尖がっていません。
オジロアシナガゾウムシ Nesalcidodes trifidus
このようにクズの茎に抱き付くように止まっていることが多いです。
ニジュウヤホシテントウ Henosepilachna vigintioctopunctata
草食性のテントウムシ。ナス科植物の葉を食うので、ジャガイモの害虫として嫌われている。
ナツアカネ Sympetrum darwinianum
アキアカネはまだ降りてこないですね。
赤とんぼの仲間を見分ける大きなポイントは胸にある黒い模様です。
アカトンボの見分け方 トンボ写真館
クロカナブン Rhomborhina polita
名前のとおり全身真っ黒。
モンスズメバチ Vespa crabro
たくさんのモンスズメバチが木のうろに出たり入ったりしていました。中に巣があるのでしょう。近づくと危ないですね。
ガガイモの花 Metaplexis japonica
ガガイモ科ガガイモ属のつる性多年草。北海道から九州の日本各地で見られます。
(生物の名前の後にあるイタリック体の横文字は、「学名」とです。学名は国際動物命名規約などの国際的な厳密なルールに基づいて決められた世界共通の生物の名前です。2つの単語が書いてありますが、前の部分は属名、後は種小名といいます。)