グッドぐんま 2

ぐんま大好き! 群馬のちょっとイイものや身近な自然を再発見

ぐんま昆虫の森 「夜の昆虫の森たんけん!」

2010年07月31日 23時14分51秒 | ぐんま昆虫の森
今夜、ぐんま昆虫の森で開催された「夜の昆虫の森たんけん!」に次女としっしょに行ってきました。
通常は見られない夜のフィールドで虫を観察するイベントです。

樹液酒場


カブトムシは昼間でも見ることができますが、やはり夜の方が活発ですね。




ノコギリクワガタ


ライトトラップ


羽化したばかりのアブラゼミ

白い翅が美しいです。

羽化の瞬間も見ることができました!









セミの羽化を間近で見たのは初めて。次女も私も感激でした (^^)

「夜の昆虫の森たんけん!」は、8月7日(土)にも開催されます。オススメのイベントですよ!

夜の昆虫の森たんけん!
 日 時:8月7日(土)19:00~20:30 (21:00閉園)
 体験料:高校生以上200円、小中学生100円




ぐんま昆虫の森  チョウトンボ

2010年07月30日 21時02分12秒 | ぐんま昆虫の森
一昨日、ぐんま昆虫の森に出かけた時のお話しのつづきです。

暑い中、フィールドをやや駆け足で2時間ほど周り、Tシャツは汗でびしょびしょ。
まだ回りきれない場所もあったのですが、暑さで少々バテてきたので、そろそろ帰ろうと雑木林から出口方向に向かって歩き出し、トンボ池の横を通りがかったとき・・・。
池の上を黒っぽい見慣れないトンボが飛んでいました。
「あの色、あの飛び方はもしや!」

やはり、チョウトンボでした!

以前から会いたいと思っていた憧れのトンボです。





チョウトンボは群馬県動物レッドリストでは、「準絶滅危惧」に指定されています。
東毛地域の湖沼や西毛地域の一部のため池などでは、比較的多く生息しているらしいのですが、前橋周辺では見かけたことがありませんでした。
昨年、ぐんま昆虫の森で1回だけチョウトンボらしき昆虫が飛んでいるのを目撃しましたが、じっくり観察できたのは初めてです。



翅が大きく、チョウのようにひらひら飛ぶのが名前の由来。
本州から九州の平地や丘陵地の植物が多い沼などに生息しています。農薬散布などの影響で生息数が減少しましたが、生息地では最近、生息数が回復傾向にあるようです。



このチョウトンボ君、他のトンボと同じように縄張り争いに参戦し、他種のトンボが接近してくると追い払ったりしていたのですが、スピード感がなく、迫力不足でした (^^;)
しかし、風に乗って上空高く舞い上がったりしていたので、小回りは利かないけれど、長距離飛行は得意なのかも知れません。



図鑑などでは群れで飛んでいることが多いと書いてありますが、この日、昆虫の森のトンボ池で見られたのはこの1個体だけでした。チョウトンボが群れで舞っていたらさぞかしきれいでしょうねぇ。見てみたいなぁ~





ぐんま昆虫の森  紫の皇帝

2010年07月29日 21時21分22秒 | ぐんま昆虫の森
昨日、伊勢崎の「天幕城址あかぼり蓮園」の後は、ぐんま昆虫の森


汗をかきかき、フィールドを回りました。

                  


樹液酒場では、カブトムシに混じってオオムラサキがたくさん見られました。

オオムラサキは体の大きなカブトムシに混じって樹液を吸っていますが、他の蝶はカブトムシがたくさんいると近づくことができません。

メスの方がオスより体が大きい


間近で見るオオムラサキは迫力満点です。さすが国蝶、偉大なる紫の皇帝。


お食事中のオオムラサキは、翅を閉じていることが多いのですが、スズメバチが接近してくると翅を広げて威嚇します。そんな時がシャッターチャンスなんですが、なかなか上手く撮れないのよねぇ


ところで、樹液酒場で気になることがあります。今年は昨年に比べると樹液酒場に集まっているカブトムシの数が少なめ・・・

気候の関係で成虫の発生数が少なかったのか? それともルールを守らない入園者がカブトムシを盗んでいくからか?

ぐんま昆虫の森では、園内の昆虫を持ち帰ることを禁止しているのですが、盗み出される数も少なくないようです。
虫たちとふれあうために、網で捕まえてみることは良いことだと思いますが、虫かごやプラケースの持ち込みは是非とも禁止にして欲しい。ぐんま昆虫の森は“虫狩り”ではなく、虫たちと遊ぶ場所であって欲しいですね。
それに、いったん虫かごに入れて自分の所有物にしてしまうと、持って帰りたくなってしまうでしょうから。


ぐんま昆虫の森からのお願い

普通の野山で捕った虫は家に連れて帰って、飼ってみようね(^^)

オオスズメバチ

昆虫界随一の危険な存在ですが、カッコイイ虫ですよね~

コムラサキ

ヤナギの樹液でよく見かける蝶です。

光の加減で、翅が美しい紫色に輝きます。


ルリタテハ


林縁や水辺ではたくさんのトンボたちに出会えます
アオイトトンボ


マユタテアカネ


顔がカワイイね


ナツアカネ


ショウジョウトンボ




ツチイナゴ


ナガコガネグモの姿が目に付くようになってきました


ヤマカガシ

とってもおとなしいヘビですが、毒蛇なので素手で捕まえたりしてはダメよ。

オミナエシ

秋の七草の一つです。真夏から秋の初め頃に花を咲かせます。


そろそろ帰ろうかなぁと思っていたら、トンボ池に生えているミクリの葉に見慣れないトンボを発見!
これは、もしや!?

明日につづく・・・





天幕城趾あかぼり蓮園(伊勢崎市)

2010年07月28日 20時21分54秒 | ぐんま花だより
今日も暑かったですねぇ。前橋の最高気温は34.8 ℃。
今朝は、伊勢崎市磯町の「天幕城趾あかぼり蓮園」に行ってきました。





室町時代後期に築かれた天幕城(てんばくじょう)の外濠跡に大輪の中国ハスが咲き誇っています。





この蓮園は地元有志の方々により平成16年に開園しました。今では蓮の花の名所として多くの人が訪れる場所となっています。





花は8月中旬くらいまで楽しめます。


『蓮は泥より出でて泥に染まらず』
私も、そうありたいものでございます・・・


天幕城趾あかぼり蓮園 伊勢崎市観光協会


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アオメアブ

2010年07月27日 23時53分24秒 | 自然観察
グリーンに美しく輝く複眼が魅力的なアオメアブ。他の昆虫を捕まえて体液を吸う“獰猛な”ムシヒキアブの一種です。


好みの分かれる虫だと思いますが、私は好きです。
まぁ、オマエの嫌いな虫は何だ?と訊かれても、嫌いな虫はあまり無いのですが・・・。強いてあげれば、人を刺す吸血性の昆虫くらいでしょうかねぇ



脚が丈夫そうで、しかも長め、さらにトゲトゲがあるので、獲物を脚で抱え込むように捕らえるということが、簡単に想像できますね。
イヨシロオビアブやアカウシアブのように人や獣を吸血することはありませんので、ご安心を。


ストロボを使って撮ると、アオメになりません。これではアカメ (^^;)



土用の丑

2010年07月26日 20時53分08秒 | 美味しいぐんま
本日、土用の丑の日。
日本中の鰻屋さんは今日一日、てんてこ舞いの忙しさだったでしょうね。
土用の丑の日に鰻を食べるようになったのは、平賀源内が繁盛していない鰻屋にお客を呼び込むにはどうしたらよいかと相談されたときに、「本日土用丑の日」と書いた紙を店の入り口に貼るようにとアドバイスし、それが大当たりしたのがきっかけと言われています。

この説が真実とすれば、夏の土用の丑の日に鰻を食べる習慣は、クリスマスやバレンタインデー、最近の恵方巻きのように、業界の作戦に消費者がまんまと乗せられたと言えるかも知れませんが、暑くて食欲の落ちる時期に、滋養強壮の代名詞にもなっている鰻を食べると元気が出るような気がしますよね (^^)

城沼湖畔にある川魚料理の店「せきぐち」

地元で人気のお店です。

群馬県は海なし県としては意外に川魚を食べる文化が貧弱な土地柄なのですが、「鶴舞う形の群馬県」の、鶴のくちばしにあたる館林市や邑楽郡では、昔から地元で獲れる川魚を食べる食文化があり、川魚料理店がたくさんあります。
しかも、嬉しいことに前橋や高崎のお店よりもお値段もお手頃なんです (^^)

今回は鰻重とあらいを注文


上鰻重 1,600円

ふっくらと、そして香ばしく焼き上げられた蒲焼きは、美味し~い!
タレも甘すぎず、すっきりとした味わい。
これでお値段1,600円は安いです。

あらい 450円

魚臭さはまったくありません。さっぱりしていて美味い!
鯉は臭いと思って、食わず嫌いの人は是非お試しを。

川魚料理 せきぐち 館林市当郷町1975


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ところで、ウナギは身近な魚でありながら、詳しい生態は謎に包まれていました。
ニホンウナギの産卵場所がマリアナ海嶺のスルガ海山付近であることが分かったのは、つい最近、数年前のことです。
また、日本で養殖されている魚のほとんどは人工的な種苗生産ができますが、うなぎ養殖の種苗は、全て沿岸で採捕された天然のシラスウナギです。ですから、今シーズのようにシラスウナギが不漁になると養鰻業者は大変ですし、国産鰻の値段が上がって消費者にも影響が出ます。
しかし、三重県にある養殖研究所では、実験レベルですが世界で初めてニホンウナギの完全養殖に成功しています。実用化されるには、まだまだクリアすべき多くの問題が残っていますが、将来は完全養殖のウナギが市場に出回るでしょう。

世界初の「ウナギの完全養殖」、ついに成功! 養殖研究所

開田地区田んぼの生き物調査2010 (伊勢崎市境上武士・下武士)

2010年07月25日 21時28分42秒 | 「里やま」を考える
今日は伊勢崎市の開田地区で行われた「田んぼの生き物調査」にスタッフとして参加。


ここでは現在土地改良事業が進行中です。土地改良事業というと、これまでは米の生産効率を最優先させ、生き物側からの視点で見ると、田んぼや水路、ため池を“改悪”し、田園地帯の生物多様性を喪失させた“元凶”とイメージでしたが、開田地区では、用水路を昔ながらの土水路にするなど、生き物に配慮した“エコな”土地改良事業が行われています。

土水路

懐かしい感じがしますね。

水路と田んぼの間を魚たちが行き来しやすい状態になっています。


田んぼの中に入っていたタモロコの稚魚

用水がパイプラインで引かれ、排水路との落差が大きい“近代的な”水田では見られない光景です。

地元の子供たちが、土水路で生き物さがし


みんな、とっても楽しそうでした (^^)


ナマズ




ボク、ハイイロゲンゴロウです


コガムシ

ゲンゴロウの仲間に似ていますが、泳ぎは下手 (^^;)

コガムシの幼虫


ヌマガエル



元々、本州中部以西に生息していたカエルですが、1990年代に関東地方でも確認されました。非意図的に持ち込まれた可能性が高いとされています。

この地区で行われている環境配慮型の土地改良事業はすばらしいと思いますが、まだいくつかの問題点もあります。その一つが、稲作が行われていない時期には水路の水がなくなってしまうこと。年間を通じて水路に水が流され、冬期も湛水されている田んぼがあれば、もっともっと色々な生き物が見られるようになるはずです。

1999年に環境との調和を掲げた「食料・農業・農村基本法」が制定されたのを受け、2001年に「土地改良法」が改正され、土地改良事業の原則に「環境との調和への配慮」が加わりました。
過去に行われた“近代的な”土地改良事業によって失われた田園の豊かな自然を回復させるような土地改良事業が行われることを期待しています。

土地改良法第1条第2項
【土地改良事業の施行に当たっては、その事業は、環境との調和に配慮しつつ、国土資源の総合的な開発及び保全に資するとともに国民経済の発展に適合するものでなければならない。】


ところで、多様な生物が生息しているにもかかわらず、絶滅に瀕した種も多い地域を「生物多様性ホットスポット」と呼んでいます。
自然生態系の保全活動などを行っている国際的な自然保護団体「コンサベーション・インターナショナル(CI)」は、世界中で34カ所のホットスポットを選定していますが、日本列島もその中に含まれています。
そして、日本の中でも現在、特に絶滅危惧種が多いのは、いわゆる「里やま(里地・里山)」と呼ばれる身近な場所です。つまり、田園を中心とした「里やま」は、ホットスポット中のホットスポットとも言えるでしょう。
里やまの自然は、人間の農の営みの結果として創り出された半自然です。社会が変化した現代、昔のままの手法で「里やま」を維持することは大変難しい状況にあります。
これから、どうやってホットスポットである「里やま」を保全していくのか? 知恵の使いどころですね。


                                        

おまけ
今日の夕方、虹が見えました

前橋は今日も暑かったですが、最高気温は34.9℃。ギリギリで猛暑日にはならず。連続猛暑日は6日でストップ。

ウスバキトンボの不思議な生態

2010年07月24日 21時08分07秒 | 自然観察
今日の前橋の最高気温は37.5℃、猛暑日6日連続・・・。
午前中、近所を散歩


今年初めてのウスバキトンボ

お盆の頃にたくさん見られるので、精霊蜻蛉と呼び、ご先祖様の使いと言い伝えている地域もあるそうな。





ウスバキトンボは世界の熱帯から温帯にかけて広く分布するトンボで、日本でも全国で見られますが、寒さに弱く4℃以下の低温では死滅してしまいます。ですから、日本本土では越冬できません。
日本で見られるウスバキトンボは、南の方(どこから来るのかは未だ不確定)からやって来て、短期間に世代交代を繰り返しながら(早いと一ヶ月で成虫になる)北へ北へと移動していきます。そして冬が訪れると日本に渡ってきたウスバキトンボの子孫たちは辿り着いた地で死に絶えてしまいます。ウスバキトンボの渡りは北へ向かう一方通行なんです。

ウスバキトンボの北へ向かう性質は、温暖化によって越冬可能な地域が北へ広がった場合は、生息域を即拡大できるので大きなメリットになるでしょう。しかし、北へ向かった個体の子孫たちは毎年確実に死に絶えてしまうのに、この性質が遥か昔より受け継がれているのは不思議です。
ウスバキトンボを“精霊とんぼ”と呼ぶのは、お盆に見られると言うことだけでなく、案外、昔の人はウスバキトンボが片道だけの旅をしていることに気付いていたのかな?なんて思ってしまいます。

生き物調査をやった池

先週はアオミドロが繁茂していましたが、今日はほとんどみられなくなっていました。
この池周辺の水路を調べてみましたが、残念ながら魚が池に入ってくる可能性はないと判断しました。そこで、この池は昆虫、特にトンボを誘引する池にしたいと思います。
一年後にはシオカラトンボやコフキトンボ、ショウジョウトンボ、ギンヤンマなどが賑やかに飛び交うようになれば嬉しいです (^^)

ハイイロゲンゴロウ

近くで見ると、名前のとおり体色はグレーですが、水中では白く光って見えます。

コガムシ



腹側にためた空気の層が光って見えます。この空気がダイビングのボンベの役割をして長時間の潜水を可能にしています。

コガムシの幼虫



成虫は主に植物食ですが、幼虫は肉食。大きな牙を持っています。

ヒメタニシ

片方の触角がくるんと巻いているのでこの個体はオスです。

猛暑つづき・・・

2010年07月23日 23時21分09秒 | 自然観察
あぢぃ~ 今日の前橋の最高気温は37.9℃。5日連続の猛暑日・・・。
夏は好きなんですが、こんなに猛暑日が続くと、もう勘弁してよ~って思いますねぇ。
さすがにこの暑さでは、職場で見かける虫たちの数も少なめです。

セアカツノカメムシ



肩がツンと尖ったツノカメムシの仲間は、カッコイイですね。
悪臭さえ発しなければ、カメムシは人気者になったでしょう。
見ているだけならカワイイ虫です (^^)

シオカラトンボ


シオカラトンボ ♀ (むぎわらとんぼ)


アオメアブ

グリーンのサングラスをかけ、獲物を狙うハンター。
トゲのある長い脚で獲物をしっかり抱え込んで、体液を吸います。

ヤマトシジミ

食草は、しつこい雑草のカタバミ。だからヤマトシジミはどこにでもたくさん見られるチョウですね。
ところで、同じ名前がついている貝のヤマトシジミは汽水性の二枚貝。鮮魚店で売られている国産のシジミ貝は、ヤマトシジミです。近年、輸入のシジミ貝が多いですが、輸入シジミ貝に混じってタイワンシジミが侵入してきました。タイワンシジミは繁殖力が強く、在来種のマシジミを駆逐しています。タイワンシジミはマシジミによく似ており、見た目で分けるのは難しい場合が多いです。水路でシジミを見つけても、絶対に他の水域に移動させてはいけません。

ツバメシジミ

後翅にちょこんと飛び出した尾状突起がカワイイですね。名前もこの尾状突起に由来します。