グッドぐんま 2

ぐんま大好き! 群馬のちょっとイイものや身近な自然を再発見

焼きまんじゅう万歳! 小竹焼きまんじゅう総本舗(渋川市)

2010年05月31日 20時39分50秒 | ぐんまB級グルメ
渋川市街地、新町五叉路にある小竹焼きまんじゅう総本舗


このお店に寄る予定はなかったのですが、渋川市内を通過中に「焼きまんじゅう」という文字を見たら、ちょっとお腹が空いていたのもあり、思わず車を駐車場に停めてしまいました。

焼きまんじゅう、あん入り焼きまんじゅうの他にも、ラーメンや焼そばもあります。


焼きまんじゅう2本&焼そばを注文


まんじゅうはとてもふっくらとしていて、軽い感じ。
個人的には、もう少しもっちりとした感じのまんじゅうが好きなんですが、これはそれぞれの好みですね。
まんじゅうもタレも、お店によってそれぞれ違いあります。自分好みの一串を探して県内の焼きまんじゅう屋さんを食べ歩くのも楽しいと思います。

ソース焼そば

基本通り、具はキャベツのみ
子供頃、お祭りの屋台で食べたような懐かしい味でございます

小竹焼きまんじゅう総本舗、ぐんまのB級グルメの代表選手が同時に味わえる嬉しいお店です (^^)

ぐんま昆虫の森  これでも初夏? ちょっと寒すぎ・・・

2010年05月30日 21時57分52秒 | ぐんま昆虫の森
昨日の午後は、久しぶりにぐんま昆虫の森へ。
前回訪れたのが4月25日なので、一ヶ月以上経過しています。この時期は変化が大きいので、一月も見ないと虫も植物も一変してしまいます。
例年ですと、水辺にはトンボたちが飛び交い、開店した樹液酒場ではクワガタの姿が見られる時期なんですが、昨日は生憎の天気・・・。前橋の最高気温は15.8℃。季節が一ヶ月以上も逆戻りし、肌寒ささえ感じるほどでした。
そんな訳で、トンボもクワガタも姿なしでございました。ガッカリ・・・

クワガタ不在の樹液酒場で威張っていたのはオオスズメバチ

この時期、樹液に来ているのは女王バチなので、真夏に見る働きバチよりも一回り大きく、迫力満点。
働きバチほど気が荒くありませんが、接写しようとカメラを近づけると、腹の先端を誇示して威嚇してきます。


スズメバチは樹液の出ている場所を強力な大顎で囓り、樹液の出をよくしてくれます。

シロテンハナムグリ


サトキマダラヒカゲ

近縁に本種よりも山地に生息するヤマキマダラヒカゲがいます。両種はキマダラヒカゲとして同一種とされていましたが、1970年にサトキマダラヒカゲとヤマキダラヒカゲに分けられました。両種の形態は似通っており、精通した人でないと正確に同定するのは難しいです。

クロヒカゲ


ウスバシロチョウ

この外観からは意外ですが、ウスバシロチョウはアゲハチョウの仲間です。
林縁をス~っとあまり羽ばたかず飛びます。昨日のような曇り空では不活発になり飛ぶ姿は見られません。
年1化性で、成虫はこの時期だけしか見ることができません。

コミスジ


林の中で虫を探していたところ、葉っぱの陰にセミ発見!

ハルゼミだろうと思ったのですが、鳴き声は聞いたことがあるものの、実物は見たことがなく自信がありません。フォローアップ学習コーナーに行って、専門家に写真を見せて同定をお願いしましたところ、やはりハルゼミとの回答。

ハルゼミはアカマツ林を好み、名前のとおり他のセミよりも早く春から初夏に成虫が出現します。
里山が荒れたり、松枯れの影響でハルゼミが好む環境が少なくなり、近年生息域、生息数が減少しています。群馬県動物レッドリストでは準絶滅危惧に指定されています。


同定してくれた職員の方によれば、ハルゼミは松の高いところにいることが多く、生体の観察や写真撮影が難しいとのこと、この個体のように低い場所止まっていたのはとても珍しいということでした。

クヌギカメムシ

スマートな体型と長い触角。オシャレな感じのするカメムシですね

ジョウカイボン

葉の上にじっと止まり、獲物の接近を待っています

ハンノキハムシ


スイカズラ


ガマズミ



スイガズラ科ガマズミ属の落葉低木。この時期、フィールドのあちこちでガマズミの花を見ることができます。秋には赤い実をたくさん実らせます。

ウツギ

北海道から九州の林縁などに生育する落葉低木。天気がよければ蜜を求めて沢山の昆虫が集まる花です。

バイカウツギ

本州から九州に分布し、ウツギと同じような場所に生育しますがウツギとは属が異なり、バイカウツギ属に分類されています。


ぐんま昆虫の森では8月29日まで、企画展「昆虫たちが生きた4億年」を開催中


虫入り琥珀は必見です



映画ジュラシックパークでは、琥珀に閉じこめられていた蚊から恐竜のDNAを採取して、恐竜を復元していましたね。



企画展「昆虫たちが生きた4億年」 ぐんま昆虫の森



「かんな川水辺の楽校」で植生勉強会

2010年05月29日 22時36分10秒 | 自然観察
今日の午前中、藤岡市本郷の神流川に整備され、7月5日に開校式が予定されている「かんな川水辺の楽校(がっこう)」で、運営委員の植生勉強会がありました。

エノキ


ムクノキ

エノキに似ていますが葉の表面に剛毛があり、さわるとザラザラしています。

アカメヤナギの幼樹

ヤナギの仲間は先駆樹種と呼ばれ、撹乱後の土地にいち早く出現する樹木です。

アケビ


イボタノキの花

イボタノキは北海道~九州、朝鮮半島、中国に分布するモクセイ科の落葉低木。雑木林の林縁などに見られます。この木の樹皮にはカイガラムシの一種イボタロウムシが寄生し、この虫が分泌する「いぼた蝋」は、薬用や家具の艶出しなどに利用されました。

カワヂシャ

中部地方以西に分布するゴマノハグサ科の越年草。水田や川岸、田の畦など、湿った場所を好みます。


群馬県植物レッドリストでは絶滅危惧Ⅱ類、環境省では準絶滅危惧に指定されています。

ママコノシリヌグイの花

全国に分布するタデ科の一年草。可愛い花は、ミゾソバにも似ていますね。
ママコノシリヌグイ(継子の尻拭い)という面白い名前の由来は、その茎を見ると分かります。

ママコノシリヌグイの茎

鋭い棘が並んでいます。棘は葉の裏にも生えています。
つまり、憎い継子の尻をこの草で拭いてやる~ということ。コワイですねぇ・・・
Wikipediaによれば、韓国では「嫁の尻拭き草」と呼ばれているとか。ひぇぇぇぇ~

オヤブジラミ

林縁や道ばたに生えるセリ科の越年草。漢字で書くと「雄藪虱」。
植物なのにシラミ(虱)とは、これ如何に?
その答えは果実にあります。

オヤブジラミの果実

トゲトゲのある、いわゆる「ひっつき虫」ですね。
藪に生えていて衣服にくっつくので、ヤブジラミ(藪虱)。オヤブジラミは同じ仲間のヤブジラミに比べて果実が一回り大きいので、オヤブジラミ(雄藪虱)と名付けられました。

ムシトリナデシコ(虫取撫子)の名前の由来となった部分(矢印)

矢印の部分は分泌された粘液で、ベタベタしています。茎を登ってきた小さな虫はここにくっついてしまいます。

セリバヒエンソウ

中国原産の外来種。キンポウゲ科。
明治時代に日本に渡来したと言われています。最近、分布が急速に広がっているようです。

漢字で書くと「芹葉飛燕草」


セリバヒエンソウの果実


ナヨクサフジ

外来種です。こちらも最近、急速に分布拡大中。
在来のクサフジよりも花期が早いので、この時期は容易に在来種と見分けが付きます。

ニワウルシの幼樹

ニワウルシは中国原産の落葉高木。名前にウルシと付いていますが、ウルシの仲間ではなニガキ科に分類されます。
明治時代に移入されましたが、最近では広く野生化し河川敷にも侵入しており、ハリエンジュ(ニセアカシヤ)同様に問題視されています。

河川敷は定期的に撹乱が起こる不安定な場所なので、外来種が侵入しやすいという特性をもっています。この場所にもすでに多くの外来植物が蔓延っています。今後できるだけ外来種を駆除し、希少な在来種の定着を促していきたいと思いますが、さてさて、どうすれば良いのか? 前途多難です。

今日は植物の勉強会でしたが、私としてはどうしても動物にも目がいってしまいます(^^)
ホオジロ


アオハダトンボ

この場所でアオハダトンボが見られると思っていなかったので、見つけた時にはドキドキしちゃいました。

美しい体色ですね


この時期、草にブクブクと泡が付いているのをよく目にします。

これは、モリアオガエルの卵・・・ な訳ありませんね(^^;)
この中にはアワフキムシの仲間の幼虫が隠れています。

泡の中を探してみると・・・


こんな幼虫が出てきました

種名は不明

カマキリの幼虫


ジョウカイボン

カミキリムシに似ていますが、ホタルに近い仲間です。幼虫・成虫とも他の昆虫を食べる肉食性。
面白い名前ですが、平清盛の法名「淨海坊(じょうかいぼう)」と関わりがあると言われています。
(写真の個体の首のあたりにある赤いものはダニ)

ヨコヅナサシガメ

中国から東南アジア原産の外来のサシガメで、昭和初期に貨物に紛れて九州に入ってきたと考えられています。関東地方には1990年頃に侵入したようです。最近では群馬県内でも普通に見られるようになりました。


手に乗せて撮影していますが、サシガメなので不用意に掴むと刺される恐れがあります。ご注意下さいませ


かんな川水辺の楽校 かわげら通信

スダジイの花

2010年05月28日 23時16分40秒 | 自然観察
職場にあるスダジイ


よく目にするコナラのどんぐりはアクが強くて、人が食べるには渋抜きが必要ですが、スダジイのどんぐりは、そのままでも食べられ、けっこう美味しいんです。

雄花が満開


雄花序に混じって雌花序も写っていますが、分かりますでしょうか?

葉の落ちた枝先のように見えるのが雌花序です。

どんぐりが熟すのは、翌年の秋です。

ところで、どんぐりは年によって豊凶を繰り返しています。どんぐりがたくさん成る農作の年と、ほとんどならない凶作の年があるのです。この原因は近接的には気象条件などが関係していますが、究極的にはブナ科樹木の繁殖戦略と捉えることができます。

どんぐりはカロリーや栄養価が高く、動物や昆虫にとっては重要な餌資源です。
どんぐりが凶作の年には山にある餌が不足し、餌を求めて人里に出没するクマが増えることが分かっています。

毎年、同じ量のどんぐりが生産されていれば、それを餌としている動物はその地域のどんぐりの量とつりあう個体数で安定するでしょう。
ところが、現実にはどんぐりに豊凶があり、凶作の年には餌不足で死ぬものがでて、個体数は減少します。そして豊作の年には動物が食べ残すどんぐり(種子)が増える、すなわちブナ科樹木の繁殖に有利になります。
ブナ科樹木は時々どんぐりを実らさないことによって、どんぐりを主要な餌としている動物の個体数をコントロールしてるのです。

烏川のアオハダトンボ

2010年05月27日 21時49分50秒 | 自然観察
今日は高崎市内の烏川へ
早朝は曇っていましたが、8時頃から久しぶりにカラッと晴れて、爽やかなお天気になりました。


川辺の草に止まっていたアオハダトンボ

この場所にアオハダトンボがいるとは知らなかったので、最初はハグロトンボかと思ったのですが、翅の偽縁紋でアオハダトンボと分かりました。
私は高崎出身なので、子供の頃はよく烏川で遊んでいましたが、アオハダトンボの存在には気付きませんでした。

上の写真と同じ個体ですが、光りの当たり方によって体色が違って見えます

メタリックなボディーがきれいです

こちらもメタリックな輝きが美しいコガネムシ


モモブトカミキリモドキ


ムシトリナデシコ

川原などでよく見かけるカワイイ花ですが、ヨーロッパ原産の帰化植物。「虫取撫子」という名前が付けられていますが、食虫植物ではありません。茎の上部からは粘液を分泌し、それに虫がくっついてしまうことがあることからムシトリナデシコの名がついたそうです。受粉に貢献しない虫が花に来るのを防ぐ仕組みであるとされています。
それにしても、植物、特に身の回りでよく目にする植物には外来種(帰化植物)が多いですねぇ。外来種問題というと、農林水産業や人に危害を及ぼす動物がクローズアップされることが多いですが、植物はそれ以上に深刻な状況ではないでしょうか。
日本本土の植物の約4000種うち外来種は1200種と言われています。

「上毛かるた」で見つける群馬のすがた ~知れば、もっとぐんまが好きになる!~

2010年05月26日 19時42分00秒 | 文化・芸術
このブログを読んで下さっている群馬県外の方々へ
もし、皆さんのお近くに群馬県出身者がいたなら、その人に向かって「鶴舞う形の」と言ってみて下さい。群馬出身者は、間髪を置かずに「群馬県!」と答えるはずです。
「鶴舞う形の群馬県」は『上毛かるた』の読み札の一枚です。
ぐんま県人は上毛かるたで育っているので、かるたの上の句を聞くと反射的に下の句が出てくるのです。

上毛かるたは群馬県の歴史上の人物や名所、名産等を詠んだ郷土カルタです。上毛かるたが誕生したのは終戦後間もなくの昭和22年。
終戦後の苦しい生活の中でも、子供たちが夢と希望を失わずに郷土愛と日本国民としての誇りをもってもらいたいとの願いから生まれ、60年以上も県民に親しまれ続けている群馬のすばらしい文化財です。

上毛かるた (財)群馬文化協会

「上毛かるた」で見つける群馬のすがた ~知れば、もっとぐんまが好きになる!~
       
群馬県文化振興課が郷土史について学ぶ小学4年生用に作成した冊子で、今年度から県内の小学校の授業で活用されています。(書店等でも販売されています)

先ほど、群馬県人は上毛かるたの読み札が頭に入っていると言いましたが、かるたに詠まれている歴史上の人物や場所について深く知っているかというと、残念ながらそうとも言えないものもあります。
例えば「老農 船津傳次平」という札。ロウノウフナツデンジベイ・・・暗号? 呪文? 旧富士見村出身者以外はその札の意味を知らない人が少なくないでしょう。
なんて言っている私も、旧官営富岡製糸場について、上毛かるたに「日本で最初の富岡製糸」として登場するし、日本史の教科書にも載っているので、当然そういう工場が富岡市にあったということは知っていましたが、当時の建物がほぼそのままの状態で残っていることを知ったのは社会人になってからです。

老農 船津伝次平 グッドぐんま2007.9.29

『「上毛かるた」で見つける群馬のすがた』は、見開き2ページで1枚のかるたを解説しています。

左ページでは、それぞれの札に描かれた事柄や込められた願いが書かれており、右ページでは関連情報が掲載され、知識を広げることができます。

小学4年生向けの副読本として作成された冊子ですが、侮ってはいけません。大人が読んで、なるほど~と感心することが書かれています。
この冊子の副題は ~知れば、もっとぐんまが好きになる!~ 。まったくそのとおり。知れば知るほど、ぐんまが好きになります(^^)

『「上毛かるた」で見つける群馬のすがた ~知れば、もっとぐんまが好きになる!~』は県内主要書店(煥乎堂、紀伊國屋書店、TSUTAYA、戸田書店、文真堂書店)や県民センター、行政事務所、ぐんまちゃん家などで1冊380円で販売されています。


『「上毛かるた」で見つける群馬のすがた ~知れば、もっとぐんまが好きになる!~』を作成しました 群馬県

敷島公園ばら園2010  見頃です

2010年05月25日 21時48分51秒 | ぐんま花だより
6月6日まで、ばら園まつりを開催中の敷島公園ばら園。
今シーズンは春の低温の影響で、昨年よりも開花が少々遅れていましたが、いよいよ見頃となってきました。









ばら園まつり期間中は、21:00までバラ花壇のライトアップ&温室開場時間延長が行われていますので、仕事帰りでも楽しめますよ







敷島公園ばら園まつり 前橋市



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おまけ
アオハダトンボ


有田屋のだんご (安中市)

2010年05月24日 22時01分54秒 | 美味しい和菓子・まんじゅう
以前にも紹介した安中市の醤油蔵元、有田屋

天保3年(1832年)創業の老舗です。

老舗らしく天然醸造にこだわった伝統的な醤油づくりはもちろん、卵かけご飯専用の「うっふっふ」やバターご飯専用醤油「バタめししょうゆ」などのユニークな製品も開発。
さらには、「しょうゆさぶれい」、「しょうゆマドレーヌ」、「しょうゆドーナツ」などの醤油スイーツも人気です。

有田屋Official Shop 店内


有田屋があるのは、旧中山道安中宿。
ということで、ここにお立ち寄りの際に是非とも味わって頂きたいのは、おだんごです。
みたらしだんごのタレは、あっさりタイプの丸大豆仕込天然醸造醤油とコク深いさいしこみしょうゆの2種類。焼きしょうゆにはさいしこみしょうゆを使っています。

みたらしだんごセット+焼きしょうゆ

みたらしだんご2本(丸大豆&さいしこみ)とお茶のセットに焼きしょうゆだんごを1本追加しました。(みたらしだんごセットは263円、だんごは1本95円)

Gallery Aritaya


有田屋Official Shop では、前掛けやポシェットなどのグッズも販売しています


醤油ストラップ、買っちゃいました (^^)


UNIMOG



有田屋

有田屋 Yahoo!ショッピング

外は雨・・・ ここ数日の虫たち

2010年05月23日 18時30分08秒 | 自然観察
日曜日なのに、雨降り・・・
今月は、ぐんま昆虫の森にまだ一度も行っていないので、今日こそは行くぞ~!と思っていたのですが・・・。残念。(5月の昆虫の森は植物や虫たちの変化が大きいので、毎週、いや毎日でも通いたいくらいなのですが・・・)
最近見た虫たちなどをupします

5月18日に、今シーズン初めて成虫(♂1、♀1)を確認した職場のアオハダトンボ
20日には、♂1、♀2を確認しました。

羽化後間もない♀


その近くには抜け殻がありました


この場所で確認できるアオハダトンボの数は多くありません。おそらく発生数はシーズンとおして多くても10匹未満と思われます。たったこれっぽちの個体数ではこの場所では絶滅が心配されます。
普通種のトンボの移動距離は約1㎞と言われています。アオハダトンボはそれほど飛翔力があるとは思われませんが、職場のすぐ近くの敷島公園内にもアオハダトンボが見られるので、そことは交流があるのでしょう。
また、この水系の上流にもアオハダトンボの発生地があるので、そこからの卵やヤゴの供給があるのかも知れません。

アオハダトンボ ♀


昨日は藤岡市のヤリタナゴ観察会から帰宅後、16時頃から嶺公園を少し歩きました。
キリギリスの幼虫


ニホンカワトンボ 成熟した♂

翅の縁紋が赤いのがオス、白いのはメスです。
   メスの翅
   

シオヤトンボ


タケカレハ

ちょこっと生えた黒い毛が、とってもキュート

ヤリタナゴ観察会2010 (藤岡市)

2010年05月22日 22時00分38秒 | 
ヤリタナゴは群馬県内に生息する唯一の在来タナゴ類。しかも、生息地は藤岡市の一部に限られています。
今日、ヤリタナゴの生息地で観察会が開催されました。(主催:ヤリタナゴを守る会、ヤリタナゴ調査会、やりたなごの会

ヤリタナゴ


今日の観察会には親子連れなど150人以上が集まりました。

毎年、回を重ねる毎に集まる人数が増えています。

開会式の後、水産試験場職員によるヤリタナゴの採卵実演


ヤリタナゴの卵

真ん丸ではなく、米粒のような形をしています。大きさは約3㎜ほど。

水産試験場では藤岡のヤリタナゴをこのように人工授精によって増殖していますが、タナゴ類は本来、淡水二枚貝の中に卵を産み付けます。
ヤリタナゴの産卵母貝は、マツカサガイです。

マツカサガイ


マツカサガイの外套腔(鰓のある部分)に産み付けられたマツカサガイの卵(液漬け標本)


滅多に見ることのできないヤリタナゴの卵を観察したあとは、ヤリタナゴの棲む用水路で魚採り。
ヤリタナゴやマツカサガイは、藤岡市の天然記念物に指定されていますので、捕ることはできませんが、今日は特別の許可をとり、市の担当官も立ち会いのうえで、実際にヤリタナゴを捕まえて観察できる貴重な機会です。




群馬県内の他の場所では在来タナゴ類は皆滅びてしまったのに、なぜ藤岡市のこの場所ではヤリタナゴが生き残ることができたのでしょうか?
先程も書きましたが、ヤリタナゴの繁殖には産卵母貝であるマツカサガイが必須。そして、ヤリタナゴよりもマツカサガイの方がシビアな生息環境を要求します。
ここにはマツカサガイの生息に適した昔ながらの土水路があり、水質も比較的良好に保たれていたのでヤリタナゴが生き続けることができたのです。

1時間ほど魚を捕りをした後は、捕れた生き物を持ち寄って水槽に入れて観察。


きれいな婚姻色の出たヤリタナゴ


ヨシノボリ


ドジョウ


サナエトンボの仲間のヤゴ

ダビドサナエか?

コオニヤンマのヤゴ

名前にはヤンマとついていますが、ヤンマの仲間ではなく、サナエトンボの仲間です。

アメリがザリガニ

ここにはいて欲しくない生き物です。

この他には、コイ、タモロコ、オイカワ、ジュジュカケハゼ、ハグロトンボのヤゴ、カワニナ、シジミ(おそらくタイワンシジミ)、トウキョウダルマガエル、アマガエルなどが見つかりました。


上毛新聞5月23日付け記事 ヤリタナゴを守ろう