
『土曜ワイド劇場』で放送された「三毛猫ホームズの推理」
早乙女大学の女子大生が友達の家を借りて売春をしていた。
その謎を解くために、警視庁捜査一課の刑事の片山義太郎と女子大生の吉塚雪子が推理を展開する。そして捜査を依頼した教授も殺される。その飼い猫だったホームズが片山になつく。
この片山刑事、殺人現場も弱いが、女も苦手という、父が刑事だとはとても信じられない設定。
原作の赤川さんはこういう意外な設定作りがお上手です。
元々原作にもありますが、被害者になった林刑事が最後に「犯人は見た…」と言い、絶命する。
このダイイングメッセージが、なんちゅうか…なんちゅうか、である。
雪子役を演じた坂口良子さんがこのとき24歳でしたが、驚くほど、お嬢さんと似てますね。
お母さんの良子さんの方が顔がふっくらしてますが、ふとした表情が似てます。
20代の前半くらいは母親に似ると言いますが、似てます。
遺伝子というのは、ここまで否定できないものか。
いろいろな調度品もまだ日本が残ってますね(変わってないなと思う部分もあります)。
今はもっと無国籍の雰囲気になってきてると思います。
それが今の日本なのかもしれないけど…。
どうでもいいことですが、この時代はまだテレビもフィルムを使ってるんですね。
この方が質感でというか、怖さがありますね。
意味もなく雰囲気がある。
これが徐々にビデオにとって代わるんですが、それは単にフィルムが高いからです。
お手頃のビデオの方がNGが出てもフィルムが無駄にならない。
いくら違うかまでは知りませんが、そんなに違うんでしょうか。
しかし、鬼籍に入られた俳優さんが多いですね。
変な話なんですが、赤川さんの原作の映像化された作品って、結構原作のシーンや台詞が残ってるんですね。
「セーラー服と機関銃」でも有名になった『快感』という台詞は原作にすでにあります。
ここら辺がね…。
今、小説はシーンが浮かぶように書けといいますが、まさにそれをこの時代から実践していたということですね。