(10月初旬 寿長生の郷にて撮影)
雪の朝 お向かいの高校生の娘さんが
自転車で登校、反対側から今朝に限って
何台もの自転車が次から次 続いて来る
娘さんの上の名は南方(ミナミガタ)さん
南方さんは対向自転車を避けようとハンドルを切りそこなう
雪道で自転車ごと転倒
思わず駆け寄り声をかけるも反応なし
そうこうしているうちに2~3人の作業着を着た男性も駆け寄り
「救急車!」の声
南方さんの家族に知らせなきゃ・・と
家を探すも見つからない
お向かいなのに・・何故?
住宅の風景は一変していて知らせようもない
いつの間にかピッカピカのオープンカーが1台止まっている
気がつけば私と高校生の南方さんは
オープンカーに乗せられていた
もの凄いスピードで街を抜け
海に掛かる橋の上を走っている
この車は運転席はなく
もちろんハンドルもない
自動運転の極み❕
南方さんに「免許、取ったんでしょ 車 止めて‼」
南方さんは黙って首を横に振るばかり
車は海を抜け、山道に差し掛かる
しばらく走ると原っぱが見えて来る
原っぱには柔らかそうな砂の山が幾つもある
「あの砂山をめがけてダイビングするよ!」と
言うと、南方さんは初めて頷いた
砂山近くには作業員らしい男性が3~4名居て
「砂山にダイビングするから!」
「車が止まらないの!」と大声で叫ぶと
車は自然とスピードが落ち停車する
手足が震え、どうやら腰も抜けているようだ
やっとの思いで車から降りると、
いつの間に乗り込んだのか
幼い子どもが2人降りて来た
「怖かったね‼ 大丈夫?」と声を掛けると
2人ともニコニコ顔で
「うん、メッチャ 楽しかった」
はぁ~と胸をなでおろしたところで朝になった
メッチャ!疲れた!
こんなの もう懲り懲り❕