恩師のご著書「講演集」より
講演集、 二
黄金の光と暗い想念
先の続き・・・
そして、香川県から徳島県へと、あの大きな大坂峠を越えて入っていきました。
峠にさしかかった夕方、まだ暗くはなっていなかったのですけど、左側は山肌で、
中に道が通っており、右側は谷でやはり切り立った崖で、ガードレールが付けてあって
谷へ落ちないようになっています。
山を切り開いた峠を車が登っていき、私は助手席に乗せてもらって左側を見ますと、
山肌がちょうど車の黄色いヘッドライトでパァーッと照らしたように黄金色で、ずっと
光っているのです。
すごく光っています。
山肌が全部光っています。
それで、「ああひょっとしたら後からバスかトラックが来て、
黄色いライトをつけて追いかけてくるのかなあ」と思って後を何回も見たのですけど、何も来ません。
その峠を越えるまでずっとものすごく光っていたのですね。
四国の旅から帰って何日か経って、一緒にいってくれた方々と又お会いした時、運転してくれた方が、
「先生、あの峠を越える時、気が付きましたか」と言うのです。
「あ、お宅も気付きましたか」と言うと、「私、運転していましたから、前のほうがパァーッと光って、
ちょうど黄金の光ですから、あの強い黄色のライトで照らしたような光なので、バスが来たのだと思って、
何回もバックミラーで後を見ました」と、やっぱり同じことを言っているのですね。
「そんなこと言ったら頭がおかしいのかと思ってね、よう言いませんでした」
「ああ、気付かれましたか」と私が言いますと、後ろの席に乗っていた方も、
「私も右側のガードレールがずっと光っていたのを見ていました。
大阪のカードレールは確か白だったと思うのに、四国へ来たら金色が塗ってあるのかなあと思った」と言うのです。
「私たちは光です」と言いました時、忽ちその車の周りがものすごい黄金の光に包まれていたのです。
現実に何人おられても、皆が肉の目で見ることのできる光です。
本当の愛ゆえに行動を起こしますと、どなたでも全部、光になります。
光に包まれるのです。
愛は光なり、神は愛、光こそ神、
そういう自然界の中にも厳然としてはっきりとこの肉体の目をもって光を見せていただけます。
~ 感謝・合掌 ~