恩師のご著書「講演集」より
講演集、 二
出せば入る法則――原因結果の法則
「他を愛せば自分が愛される」というのは、
「出せば入る法則」によるのです。
出さなかったら入りません。
自然はそのようになっております。
どんなに大きなダムをこしらえても、
大雨が降ったあと出すのはいやと言っていたら、
忽ちにして決壊しますね。
水門を開けてダアーッと排水するから、又入ってきます。
この肉体を見ましたらもっと明らかですね。
お尻と前と汗の穴を全部セメントで固めてしまったらこれはえらいことです。
三日を経ずして死んでしまいます。
前と後ろを縫ってしまって出ないようにしますと、もう生きられません。
「私は、もう一週間も便秘でうんちが出ません」という方がありますが、
しかしちゃんとおしっこは出ています。
神様は本当にうまいこと造って下さっています。
一週間、十日、或いは二十日間、大便が出なくても、
大便というのは九十パーセント以上は水分ですから、
その水分を腸が吸収してしまうのです。
そしてその水分の抜け殻になったカンカチコのうんちは、
極小さいものになってしまうので、一週間も十日も、
長い人は一か月でももつのです。
そして、
水分がみな抜けたコロコロとした堅い石みたいなのが出て来ます。
私のところにひどい便秘の方がお見えになって、
すぐ治る方もありますし、治らない方もあります。
「お宅、ケチですか」と聞きますと、
「いや、私はそれほどケチとは違いますけど」
「それじゃ、そんなケチケチせずに出して下さい」
と言うのですけど(笑い)。
それは不思議なものですね。
うんちというのは一度にたくさん出るものなのに、
十日も出なくて一体どうなっているのかなあと思いますが、
ちゃんと乾燥して水分はみな吸収されて滓たまるので、
量としては少なくてすむようになっているのですね。
大便が出なくても水分として汗なり或いは小便なりとして
出してもらうから体がもつのです。
出させてもらうから入るということを知ることです。
~ 感謝・合掌 ~