恩師のご著書「講演集」より
講演集、 二
東京・沖縄講演のお土産話――懺悔と告白
先の続き・・・
このように話しをさせていただきましたら、癌の方の顔がだんだん安らいできました。
お話させていただく前はもう、ものを言う気力も返事をする気力もなかったのですね。
それが、「そう思います」と返事をして下さるようになりました。
「死を宣告された方に死ぬ話しをしまして、誠に申し訳ないことでした。
しかしこれは神様が持っていらっしゃいますから、人間はどうすることもできません。
病気を治すのは医者ではなくて、神様がその人の持っている寿命のところまで
持っていかれただけのことで、医者はただ神の御業、自然治癒力のお手伝いを
しているだけであり、人間の預かり知らないことです。
私にはあなたの命を救う力はありませんが、しかし祈ることはできます。
あなたの為に祈ることはできます。
どうぞベッドに寝て下さい」と言いって、休んでもらいました。
病気は昔から病魔といいますね。
このような癌も、或いは他の病気も病魔に冒されているのです。
ですから、「病魔は自分から離れて先生の中に行きなさい。
癌はこの私から離れて先生の中に行きなさいと、一心に祈りなさい」とお願して、
私も命がけで祈りました。
この方の息子さんが医科大学の四回生で、
その息子さんの勧めで私のところに命がけで来たとおっしゃっていました。
奥さんが「主人も大事ですけど、
先生に癌が移ってしまったら申しわけありません」とおっしゃるので、
「いや、構いません。私にできるのはこれぐらいのことです。
皆様も一緒に癌が先生の中へ行きなさいと真剣に祈ってください」と言いました。
皆様も泣きながら一緒に祈られました。
「病気は私の中に来なさい。癌であろうが何であろうが構いません。
この方に災いしていたら、あなたは救われません。
しかし私の心の中に来ればあなたは救われます。
私の中に来なさい」と呼び込みますと、その方の唇の色はサッとよくなりましり、
顔の血色も忽ちよくなって、元気なお顔になられました。
「先生、私は今病人であって病人でないような気持ちです」
「そうです、病人とは違います。あなたの病気はもう消えたのです。
どうぞ自信を持って下さい。今、心に思っていることが現実なのだから、
あなたはもう病人ではありません」
~ 感謝・合掌 ~