恩師のご著書「講演集」より
講演集、 二
東京・沖縄講演のお土産話――懺悔と告白
先の続き・・・
私などはこうして皆さんの前で喋らなくてはいけませんから、善い行いをして
きたなあと思いましても、借金のほうがはるかに大きくなります。
一つの善き行いに対して一人に喋ったとしたら、その善行は帳消しです。
一つの善い行いを自慢たらしく百人の前で喋ってしまいますと、
一人分は帳消しになりますから九十九人分の赤字が残ります。
天の国に帰って蔵の扉を開いたら、赤字の札ばかりです。
「ぎょうさん、私はいいことをしたなあ、天の蔵には大分詰まったなあ」と思ってあの世に帰りますと、
私の蔵は借金ばかり残っているだろうと思います。
なぜかというと、あまり喋りすぎたからです。
しかし、私の自慢にはしておりません。
神様の自慢をしております。
「神様からこういうことを見せて下さった」「神様はこのようなことをして助けて下さった、
私という人間を通して助けて下さった。だから私にはそういう力はありませんが、
これは神のなせる業です」と、神の御業ということを常に私の心の中にたたき込んでおりますから、
赤字はまあ半分ぐらいで許していただけるのではないかと思います。
神を褒め称え、讃美し、神の力の偉大さを褒め称えることです。
自分の行った全部は、神がして下さったものだと思うことです。
そして善き行いについて、「何をしたのか」「誰にしたのか」「どんなことをしたのか」などは、
これらをさせてもらった瞬間から捨てることですね。
させてもらったら即、捨てることです。
今日も朝からテレビを見ていますと、二十四時間チャリティーをやっていました。
なかなか芸人さんも大変です。
私も泣きながら聞いていまして、
なんとか私も気持だけでも持っていきたいなあと思いながら泣いていたのですけど、
ああいう僅かずつでも一人一人から
寄せてもらったお金で、チベットとかエチオピアのほうで多くのお子さんが
助かってくれています。
又、実際に行ってくださる方はそんなに綺麗なお顔ではありませんが、しかし
ああいう方にはみな光が出ていました。
後光が出ております。
私たちも、ああいう機会でも結構ですし、年末の助け合い運動でも結構です。
なんとか気持ちだけでもさせてもらいたいと思います。
皆同じ兄弟、神の目から見たら全部兄弟です。
色の黒い白い黄色いは関係ありません。
全部神のいとし子です。
そのいとし子に愛の手をさしのべていきたいと思います。
今後の生活の中にほんとうの神の子として生きていくように実践して参りたいと思います。
どうかよろしくご指導いただきますように。
~ 感謝・合掌 ~